FIA-GT3車両を中心としたシリーズ『スーパーカー・レースシリーズ(SCR)』は1日、2016年の大会スケジュールを発表した。現時点で第4戦までの開催が決定しているほか、第5戦以降についても調整が進められている。
SCRはヨーロッパを中心に多数の車両が存在するGT3カテゴリーをメインに、GT4やワンメイクカップカー等が出場できるレースとして2013年に開幕したもの。レースフォーマットは原則として2デー開催で、1日目に予選と第1レース、2日目に第2レースを実施。レースは60分間の耐久形式で、ドライバーは2名。途中ピットインしてドライバー交代するほか、前戦の順位によってピット停車時間のハンデキャップなども設定されていた。開催2年目の昨シーズンは旧式カップカーが参戦できるカテゴリーⅢが新設され、全6大会10戦が開催されている。
シリーズ3年目を迎える今季は、6月4日~5日に富士スピードウェイで行われる第1戦、第2戦で開幕。4日には予選と第1戦の決勝レースが、5日には第2戦の決勝レースが行われる予定だ。8月20日~21日に同じく富士スピードウェイで第3戦、第4戦が開催。こちらは公式予選、決勝レースともに同日開催となっている。
参加できる車両のクラス区分は昨年と変わらず、FIA-GT3車両により争われるクラスⅠを頂点に、ポルシェ991 Cupやフェラーリ458 ChallengeなどのカップカーがエントリーできるクラスⅡ、ポルシェ996 Cupやフェラーリ430 ChallengeなどGTC車両が参加するクラスⅢ、GT4規定に則ったマシンが争うクラスⅣの4区分となっている。
また、今季はレースフォーマットにも多くの変更が加えられた。これまで30分だった公式予選は15分とされたほか、決勝レースが30分に短縮。これに伴い、決勝中のドライバー交代も廃止されている。いわゆるプロにあたる“プラチナ”ドライバーも引き続き参加可能だが、これまでと同様ハンデキャップが与えられる。