マノー・レーシングのレースドライバーの有力候補と考えられているリオ・ハリアントはあと数日のうちに必要な資金を確保する必要に迫られていると報じられた。マノーはドライバーをまだ発表しておらず、同チームの2席に多数の候補が集まっている。
インドネシア出身、2015年にGP2で3勝を挙げランキング4位を獲得したハリアントがマノーとの契約に近づいていると、昨年末、広く報じられた。
しかし1月28日、Jakarta Postは、マノーはハリアントに対して1,500万ユーロに相当するスポンサーシップを要求しているものの、ハリアントはインドネシア国有の石油会社プルタミナからの520万ユーロおよび、インドネシア青年・スポーツ省からの1,000億ルピア(700万ユーロ)しか確保できていないと伝えた。
青年・スポーツ省のスポークスマンは、ハリアントは数日中に頭金として300万ユーロをマノーに支払う必要があるとして「今週はリオがF1に参戦できるかどうかに関して重要な週になる」と発言、彼がマノーと契約できない可能性もあると認めている。
ただしCrash.netによると、政府が不足分をカバーするという説もあるという。
マノーは2015年F1でランキング最下位の10位だったが、現在空きシートを持つ唯一のチームであり、今年はメルセデスのパワーユニットを搭載することへの期待もあり、多数のドライバー候補を抱えている。ハリアントの他には、昨年レースドライバーを務めたウィル・スティーブンス、ロベルト・メリ、アレクサンダー・ロッシ、2015年DTMチャンピオンでメルセデスF1チームのリザーブドライバーも務めたパスカル・ウェーレインの名前も挙がっている。
また、パストール・マルドナドも報道どおりルノーF1チームのシートを喪失した場合、候補のひとりになるかもしれない。マルドナドがルノーのシートを維持できた場合には、彼の後任とうわさされていたケビン・マグヌッセンがマノーのシートを狙うことになりそうだ。ルノーは3日にドライバーラインアップを正式に発表する見込みだ。