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トゥモローランドが上陸させた仏ジャンプスーツ「キャロリーナリッツ」とは?

2016年01月31日 10:22  Fashionsnap.com

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トゥモローランドが、フランスのブランド「キャロリーナリッツ(carolinaritz)」のポップアップストアをオープンした。「1年をほぼジャンプスーツで過ごす」という3児の母でデザイナーのキャロリーナ・リッツラー(Carolina Ritzler)がはじめたジャンプスーツを中心とした日本初上陸のブランド。立ち上げからわずか2シーズンでボンマルシェをはじめレクレルールなどで取り扱われるなど、本国フランスでも注目されている。初来日となるデザイナーキャロリーナ・リッツラーに、ブランドについて聞いた。

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 「歌や演劇、アートなど芸術的なことに興味はあったけれど、ファッションの学校で学んだことはない」というデザイナーのキャロリーナ・リッツラーは、3人目の子どもの出産をきっかけに、36歳でファッションブランドをはじめることを決意。過去に10年間プチバトーで働いていたが営業職だったため、服のデザインはブランドを始めて学んだという。「洋服を作りながら、ヒストリーを語りたい」という考えから、自身が好んで着用していたコンビネゾンをメインとしたブランドをスタート。1960~90年代まで各時代のウェアに着想を得てデザインされており、タグにその年代の数字を入れることで、何年代から着想を得たかが一目でわかるようになっている。また、1型多くても50枚しか生産しないというのもブランドの特徴だ。
 「最初のコレクションは10型。オートクチュールなどで使用された生地を卸している店で素材を探して作った。最初にオーダーをつけてくれたのはボンマルシェ。そこから取引先が増えて、今では3シーズン目の2016-17年秋冬シーズンは120型を製作している」とヨーロッパを中心に順調にビジネスを拡大。日本初上陸はトゥモローランドからのアプローチで実現し、渋谷本店にオープンしたポップアップストアではコンビネゾンだけではなく、シャツやコート、シューズまで幅広いアイテムをラインナップしている。
 「コンビネゾンは女性の歴史を語る上では最適なアイテム」というキャロリーナは、本国フランスで"若手デザイナー"としてだけではなく、彼女のサクセスストーリーにも高い関心が向けられており、テレビ番組で度々特集される他、半生を綴った本の出版も計画されているという。キャロリーナは「自分の人生を本にすることで、本当に自分がやりたいと思ったら全て可能であるということを伝えたい。人生は毎日楽しくなくては」と語っている。

carolinaritz POP UP STORE @ TOMORROWLAND SHIBUYA会期:1月29日~2月14日