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きゃりーぱみゅぱみゅ、5周年イヤーの“5つのたくらみ”発表「まだ進化していきたいという気持ちが強い」

2016年01月30日 23:41  リアルサウンド

リアルサウンド

『きゃりーぱみゅぱみゅ緊急手術!? 記者会見生中継』の様子。(写真=Yasuro Ide)

 きゃりーぱみゅぱみゅが1月30日、LINE LIVEにて『きゃりーぱみゅぱみゅ緊急手術!? 記者会見生中継』を開催。デビュー5周年のアニバーサリーイヤーを盛り上げる“5つのたくらみ”を発表した。


 今回の放送は、きゃりーが自身の誕生日である1月29日に、YouTubeで“緊急手術”を思わせる映像を公開し、その詳細を発表する場として設けられたもの。リアルサウンドでは今回、会見場へ潜入レポートを試み、生中継終了後にはきゃりーへのインタビューも行なった。


 会見冒頭では、先日公開された“謎の動画”に出演したドクターとナースが登場。「きゃりーちゃんを手術した結果、大変なものが見つかった」と前置きすると、きゃりー本人が会見場に現われ、手術の結果、自身の体内から“5つのたくらみ”が見つかったことを明かした。以下が会見で発表された内容だ。


1、USJにきゃりーぱみゅぱみゅのアトラクション登場
2、初のアートワーク展開催決定!
3、様々なアーティストとの夢のコラボレーションを実現
4、5周年を記念した初のベストアルバム発売!
5、ワールドツアー開催決定! ファイナルは武道館2DAYS!


 きゃりーはそれぞれの項目について説明。まずは、USJですでに稼働しているアトラクション『きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド』が6月末まで開催されること、独創的なアートワークの多かった彼女の作品について“チームきゃりー”が一同に集結し、体感型の展示イベントを開催することを明かした。続けて、2016年は国内外問わず活躍する、様々なアーティストとのコラボレーションに初挑戦し、5月25日には自身初のベストアルバムを世界リリース、5月のシンガポール公演を皮切りとした3度目のワールドツアーを開催し、ツアーファイナルとして日本武道館で2DAYS公演を行なうと発表。きゃりーはこれについて「さらにパワーアップした私を見ていただければ」とコメントしたほか、“大解剖”をテーマに、きゃりーの体内を駆け巡る特殊インターフェイスを用いたスペシャルサイトを開設すると明かした。


 発表が終わると、会見はきゃりーの囲み取材に。ベスト盤の話題では、自身が思い入れのある楽曲として「つけまつける」を挙げ「この曲でテレビの歌番組に出れて、色んな人に覚えてもらった」と感慨深げに語った。続けてきゃりーは、ワールドツアーについて「タイムズスクエアを歩いていたら『KYARY PAMYU PAMYU TICKET SOLD OUT!』というニュースが流れてきてビックリした」と、当時アメリカ公演を行なうために訪れたニューヨークでの体験を振り返る一幕も。最後に、この日の会見を70万人の視聴者が見ていることを知ったきゃりーは「みなさんベスト盤を買ってください! 全員が買ってくれたら60万枚、革命が起きますよ!」と訴えかけ、会見は無事終了した。


 その後、筆者は出番を終えたきゃりーの元へ。今回発表した“5つのたくらみ”や、5周年イヤーの意気込みなどについて語ってもらった。


――1月29日には23歳の誕生日を迎えました。ファンから印象的なコメントなどはありましたか。


きゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー):色んなおめでとうコメントをいただきましたが、そのなかでも「私がきゃりーちゃんを好きになったのは18歳で、テレビで初めて見てから5年も経ったんだと早く感じます」というコメントは、すごく共感して印象に残りました。


――1年目から忙しかったと思うのですが、5年間を振り返ると?


きゃりー:私からしたらあっという間の5年で。音楽以外にも新しいことに色々挑戦させていただきましたし、時間の流れが速かったですね。とくに印象に残っているのはフェスのこと。最初のころは、知名度のない新人として小さいステージに立っていたんですが、数年経って大きいステージでできるようになり、そこが大勢のお客さんで埋まっているのを見ると、音楽活動をしていて良かったなと思えましたし、「みんなでここまで頑張ってきたんだな」と実感しました。


――アーティスト活動以外で印象に残っていることは。


きゃりー:普段はあまり実家に帰れていないのですが、成人式の日に仕事が終わってから実家へ帰って、友達と二次会に行こうとしたら大雪が降っていたことですね。成人式で会わない人はもう二度と会わないともいいますし、ついてないなと思いました。


――USJとのコラボについて、最初に話を聞いたときはどういう印象でしたか。


きゃりー:最初に「USJとコラボするならどんなことをやりたい?」と聞かれて色々考えたのですが、私自身もジェットコースターが大好きなのでライドものが良いなと思い、続けて私の好きな世界観、ミュージックビデオの雰囲気を出せられいいなということで、この形になりました。Twitterで「待ち時間めっちゃ並んでるよ」と報告を受けたりしたことで、改めて「自分がアトラクションになるってヤバいな」と感じました。なかなかない機会ですからね(笑)。


――『アートワーク展』については、これまで様々なものを作品として発表してきました。改めてアートワーク全体を振り返って、一番印象に残ったものを教えてください。


きゃりー:最初のミニアルバムとしてリリースした『もしもし原宿』ですね。周囲の人にも「衝撃的だった」と言われました。アートワークはずっとSTEVE NAKAMURAさんにお願いしていますが、彼は曲のイメージやタイトルにピッタリなものを上げてくれますし、たまに変化球もくるのですが、その加減も絶妙です。


――豪華アーティストの参加については、どのような分野の方とコラボしていくのでしょうか。


きゃりー:ファッションやアートワークや、いろんな方々とコラボレーションしていきたいですね。具体的に決まっているわけではないので、これからチームで話し合いを重ねていければと思っています。


――ベストアルバムは5年の活動を集約するということで、かなりの大ボリュームになることが予想されます。


きゃり:基本的にはこれまでのシングル曲が入ると思うんですけど、すべてを収録するわけではないので、私自身が選曲を一緒にやっていければと考えています。日本盤と世界盤で収録曲を変えても面白そう!


――日本のファンが好きな曲と、世界のファンが好きな楽曲は違いますか。


きゃりー:違いますね。海外は「CANDY CANDY」とか「チェリーボンボン」など、英語を使ったサビで覚えやすいものが人気です。ライブで歌うと大歓声が上がって楽しいんですよ。


――ワールドツアーに関しては、ツアーファイナルが2012年以来の武道館ワンマン、しかも2日連続ですね。


きゃりー:2012年の内容は、緊張であまり覚えていません(笑)。唯一思い出せるのが、サーカスをコンセプトに、ハーネスを付けて空を飛んでいたことで。当時はファンタジーな感じのライブだったのですが、23歳の大人になって、まだ進化していきたいという気持ちが強いので、見たことないような演出や選曲を考えられたらいいと思っています。


――海外でのライブについてはどうでしょうか。


きゃりー:海外だとライブのスタイルが違うんです。クラブミュージック的なノリで楽しんでくれているので、中田ヤスタカさんが以前作ってくれたリミックス音源で盛り上げたいです。


(取材・文=中村拓海)