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民族衣装をモダナイズ 台湾やミャンマーのデザイナーが伝統を世界へ

2016年01月30日 22:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ミャンマーブランドMay Myat Wasoのショー
近年のファッション界では「原点回帰」の流れが続いているが、昨年後半から今年にかけてアジア各地で開かれたファッションイベントでは自身のルーツやとトラディショナルなスタイルをコレクションに投影するデザイナーが目立った。台北のデザイナーは原住民の衣装を、またミャンマーのデザイナーらは「ミャンマースタイル」と呼ぶ民族衣装を刷新したスタイルを世界に向けて発信した。

民族衣装を現代ファッションにの画像を拡大

 昨年11月に開催された「タイペイ・イン・スタイル(Taipei IN Style)」では、台湾政府が原住民として認定している16部族のうちアミ族やタイヤル族など特徴的な民族衣装を踏襲しながら現代的な色や素材を取り入れた「TOTEM」のブースが注目を集めた。また優秀な新人デザイナーを選出する「Taiwan Fashion Design Award 2015」では、原住民の衣装から着想しメンズウェアをデザインしたShing Luen liouが優勝した。
 1月に香港で開催された「香港ファッション・ウィーク秋/冬(HKTDC Hong Kong Fashion Week Fall/Winter)」では、ミャンマー発の5ブランドがパビリオンとショーに初参加し、伝統衣装をモダナイズしたスタイルが興味を引いた。ブライダルウェアデザイナーのMyo Minn SoeとNyo Mar Thantのほか、Chaw Su LwinやMay Myat Waso、Yone Yoneは、巻きスカートのような形状のロンジーをベースに、伝統的な波模様など刺繍がふんだんに施されたロマンティックなイブニングドレスを中心に発表。デザイナーらは「ミャンマーならではのデザインを知ってもらい、世界中で販売していきたい」と話し、アジアをはじめ海外の市場に目を向けていくという。
■Taipei IN Style:公式サイト
■HKTDC Hong Kong Fashion Week:公式サイト