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外国人エンジニア兼醸造士が日本で開発!樽の温度や発酵の温度を管理する「Brew Tomodachi」

2016年01月30日 17:01  Techable

Techable

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クラフトビールは昨今のトレンドの1つになっており、小さな醸造所が全国各地に作られ、大手ビールメーカーも参入している。

ビールはもちろん原料も味に大きな影響を及ぼす一因だが、特に重要と言われているのが醸造時の温度と発酵の過程。

樽から離れている間に状況が変化することもあり、気を付けなければ味に悪い影響を及ぼす。

そんな問題を解決するべく、ビール醸造時の温度の変化を継続的に監視し、1時間単位で温度の変化をメールを送信し、発酵も監視できる「Brew Tomodachi」というアイテムをMichael Kelsallさんが開発した。

・様々な経験を経て起業!



Michael Kelsallさんはイギリス出身で、商業ヘリコプターのパイロット・オラクルのデータベースディベロッパー・電子工学とソフトウェアのエンジニアで、 Brewlab Ltd というビールの専門学校に通ったという経歴を持つ。

日本が好きで移住したものの、彼の好物であるブリティッシュエールが恋しくなり、なんと日本で醸造所を立ち上げ自らビールを作ることを決意。

現在は東京の国分寺に妻のsatokoさんと住んでおり、一緒に「Ashikawa Brewery Systems」という会社を立ち上げ、醸造所を開設する過程で作り上げた「Brew Tomodachi」を販売することになった。

・使えばプロのビール屋に!?



Brew Tomodachiは残念ながらこの機械単体ではビールを作ることができないが、味に決定的な影響を与える温度を監視し、管理が可能。発酵の工程をしっかり行えるので、これを使うとプロレベルのビールが作りあげられるという。

電源や複雑なソフトウェアは不要ながら、醸造時の温度・湿度・タンク内の気圧を記録できる。さらには醸造時のデータをメールで受け取ることが可能なので、しっかりとビールの状態を監視することができる。

クラウドファンディングの資金が十分に集まった場合は、ソフトウェアをオープンソースでリリースすることも検討しているという。

・プロ用だけありなかなかのお値段

Brew Tomodachiの価格は温度計のみであれば29ドル(約3400円)からで、発酵の監視が行えるシステムに関しては369ドル(約4万3000円)から購入が可能。現在Indiegogoで出資を受付ており、現在のところ発送日は未定。

ビール作りを行っている小さな蔵や、これからビール醸造所を作る人には良さそうなアイテムだ。

Brew Tomodachi - Beer Fermentation Control System