上場企業の役員として働きながら、お笑い芸人として活躍する厚切りジェイソンさん(29)が、ツイッターで仕事の選び方について語り、話題を呼んでいる、
1月28日、フォロワーから「頑張っても仕事ができない人はどうすればいいでしょうか」という質問が寄せられ、こう答えた。
「よりスキルに合っている、別の仕事を見つければいい。本人も会社もお互いにハッピーになる。全く何も出来ない人は存在しないと思う」
ただし「変に粘って柔軟性を失った人」はいる
たしかに、どんな人にも向き不向きはある。自分の適性を見つけて、少しでも得意なことをやった方が本人も楽だし、何より成果が出やすいのだから会社も歓迎するだろう。その一方で、ジェイソンさんはこうも語っている。
「ただ、当初やろうと思っていたことが思う通り行かずに、変に粘って柔軟性を失ってしまう人は存在すると思う」
自分はその仕事に適性があると思っていても、実際やってみたら違ったということは往々にしてある。しかし、それを認めることができずに努力を続けてしまい、気がついたら年月だけが過ぎていた、ということもある。
また、自分が向いてないと分かっていても、下手にネームバリューのある大企業で働いていたりすると、辞めることができず、ついずるずると続けてしまうことがあるものだ。
この投稿がツイッターに流れると、300件近くもリツイートされた。反応としては「同感です!」といったものが多い。
「世の中の需要は多様だから、稼ぐ方法も多様。必ず自分にはまるものがある」
「自分が持つ様々な能力の中で比較的マシな能力を市場で売る、発揮すると自己有力感も強くなってよりハッピーになりますね」
本業をやりながら空いた時間で挑戦すれば、選択肢が増える
一方で、日本では異業種からの転職はなかなか難しいとの声も寄せられた。そのため「夢を追った若者の末路は余りにも暗い…。なので大抵の人は挑戦を諦め妥協しちゃうんでしょうね……」というのだ。
しかし、仮に転職が難しいとしても「上司に相談して業務を変えてもらうとか、そういう努力は必要」という意見もある。それで上司が聞く耳を持たなかったら「その会社は見切って新しい自分に合う仕事を探す方が賢明」としている。
ちなみに、ジェイソンさんは27日にも高校生から「作曲家になりたいので高校を辞めたいと思います」という相談を受け、こう答えている。
「勉強しつつ自分のやりたいことも合間、夜間、週末でやるとどのものかをよりリアルに実感しながら選択肢が増えるし、新しい機会が生まれる可能性もある。僕だったらそうする。途中で気が変わり軌道修正したい時、強いベースに立てると立ち直りやすい」
本業をやりつつ、空いた時間にやりたいことを実際にやってみたり、情報を集めたりすれば、自分の適性を見極めながら将来を模索することができる。これは高校生だけではなく、社会人にも有効だろう。
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