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シトロエン、今季のWRC数戦で若手コンビの起用を示唆

2016年01月29日 16:31  AUTOSPORT web

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2016年はセミワークス体制でWRCへスポット参戦しているシトロエン
PHスポールによるセミワークス体制で2016年の世界ラリー選手権(WRC)へ参戦しているシトロエンは、クリス・ミークをスポット参戦する全戦で起用せず、ステファン・ルフェーブレとクレイグ・ブリーンの若手ドライバーを起用する回数を増やすと示唆した。

 一時はトヨタへの移籍も取り沙汰されたミークは、最終的にシトロエンとの契約を3年間延長。今季は17年へ向けた新車開発に従事するとともに、チームが参戦するラウンドすべてに参加するものとみられていた。スポット参戦した開幕戦モンテカルロではデイ3終盤まで、セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)と接戦の優勝争いを繰り広げたものの、ギヤボックストラブルによりリタイアしている。

 チーム代表のイブ・マトンはドライバー全員に平等に機会を与えたいと述べ、数戦でミークをエントリーさせずにブリーンとルフェーブレのコンビで挑むと語った。

「チームに所属する3人のドライバーに均等に経験を積ませたいと考えている」とマトン。

「チームが参戦するラウンドすべてにミークをエントリーさせる訳ではない。ただ、選択の余地を残すためにも、どのラウンドにどのコンビで挑むかを先に明かしたくはないんだ。急きょ、プランを変更する可能性もあるからね」

 マトンはチームの活動プランについて詳細を明かさなかったが、今季の全14戦中8戦~10戦に出場するものとみられている。この参戦数は17年型マシンであるシトロエンC3 WRCの開発状況によって変更される。

 マトンは「どのラウンドに出場するかは、我々のテストプログラムと密接にリンクしている」とつけ加えた。


 昨年ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)にプジョーから参戦し、今年がWRC最上位クラスのデビューイヤーとなるブリーンは、21日~24日に行われたWRC開幕戦モンテカルロにレッキ担当ドライバーとして参加。チームでの初仕事をこなしている。

「チームの一員として仕事をすることができて、とても嬉しかった」とブリーン。

「レッキでの経験はすべて将来のために役立つものだ。その後、大会中もチームに留まり、スタッフのオペレーション方法や、個人の具体的な役割を理解することに努めたよ」

「今回の経験は(第2戦)スウェーデンでスムーズに仕事をするために役立つだろうね」

 ブリーンは2月12日~14日のWRC第2戦スウェーデンでシトロエンDS3 WRCをドライブし、実戦デビューを果たす。また、開幕までの期間にテスト走行を行う予定となっている。