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東京モード学園の学生がプロバイヤーに挑戦、産学連携でブランドビジネスを体験

2016年01月28日 19:52  Fashionsnap.com

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展示会でプレゼンする学生 Image by: Fashionsnap.com
学校法人・専門学校の東京モード学園が企業と連携した実践教育の一環として、学生がコンセプトから制作まで手がけたオリジナルブランドのショーと展示会を開催している。ベイクルーズやオンワード樫山などがバイヤーとなり作品を審査し、買い付けのシミュレーションを行う産学連携プロジェクトで、1月28日の今日と29日に実施。サンプル制作や店舗イメージ、スワッチ制作に加え、InstagramなどのSNSを活用したプロモーション施策のプレゼンテーションも行った。

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 同プロジェクトは学生のオリジナルブランドのアイテムを各企業のバイヤーがバジェット内で買い付けし、各ブランドの売り上げを競うというもの。作品のクリエイションだけではなく、マーケティングやマネジメントなどを体系的に学べる場として継続的に行われている。
 今回はファッションデザイン学科高度専門士コース3年生28名とファッションデザイン学科・ファッション技術学科3年生54名が参加。参加したのは"大人女子の可愛らしさ"を提案する「ラ ブリエ(La briller)」や「本質の美は隠された所にある」をコンセプトに掲げる「ヌオーヴォ(nuovo)」など計8ブランドで、昨年10月から企画案をスタートし、2016年春夏のサンプル商品を制作。10名前後でチームを編成してターゲットの設定やマーケティング戦略の立案をはじめ、素材選び、パターン、縫製などのあらゆる工程を学生たちで行った。
 ショーでは、各ブランド2ルックずつをランウェイ形式で発表。展示会では、バイヤーにブランドコンセプトや商品のディティールについて説明するなど、ファッションブランドと同様のスタイルでアピールした。ブランド「シン(SIN)」の店長兼プロデューサーを担当する中森舞は「企業の方からこうした方がより良いなど具体的なアドバイスをもらえて大変参考になりました。バイヤーになりたいと思っているので、この経験を将来活かせれば」とコメント。バイヤーは「学生の熱意を感じ、とても有意義な時間でした。商品の良さだけでなく、ブランドコンセプトに合った学生たちの着こなしにも一気に引き込まれました」や「それぞれの生地の風合いなど、特徴をもっと表現するとより良い作品になるのではと感じました。リアルに近づけるために、色見本も用意されるとさらに良いですね」などと学生の服を評価した。