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モーガン・フリーマン、ダイアン・キートンらが明かす、『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』共演秘話

2016年01月28日 19:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが初共演を果たした『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』が、1月30日より公開される。このたび、本作のメガホンを取ったリチャード・ロンクレイン監督と、モーガン・フリーマン、ダイアン・キートンによるオフィシャルインタビューが到着した。


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 『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』は、ジル・シメントによる小説『眺めのいい部屋売ります』を原作に、『リチャード三世』のリチャード・ロンクレイン監督が映画化した人間ドラマ。ブルックリンの街を一望できるアパートメントの最上階に暮らす画家のアレックスと愛妻ルースが、エレベータ―がないことを理由に、部屋を売りに出すことを決意しながらも、様々な予測不能の事態に巻き込まれる模様を描き出す。


 本作で画家のアレックス・カーバー役を演じ、エグゼクティブプロデューサーも務めたフリーマンは、本作の制作・出演の経緯について、「どうだったか、詳しくは覚えていないんだが、向こうから話が来たんだ。どこかのエージェンシーが映画化を提案してくれたんだろうね。とにかくそれを見てすぐに、これは僕らにぴったりだと思ったよ。僕らはいつも作品を探しているから、その中で自分の好きなものに出会えたというわけだ」と振り返る。


 キートンとの共演については、「実は僕は昔からダイアン・キートンのファンだったんだよ。尊敬する人で、昔から大好きだった人だ。僕の“やりたいことリスト”にも彼女との共演が入っていた」と、以前から共演したいと思っていたことを明かしながら、「一緒に仕事してみたら実際思い描いていた通りだったよ。最高に楽しかった」と、共演してみての感想を語っている。


 一方、アレックスの妻ルース役を演じたキートンは、「彼は観客に、“自分だっていい人になれるんだ”と勇気を与えてくれる。そういう資質を持っている人は滅多にいないのよ。彼には人を安心させる力がある。『ショーシャンクの空に』でもそうだったように、今回も彼は、私たちの求める“善良な人”だった。“彼がいれば大丈夫”そう思わせる何かがあるのよ」と、フリーマンを賞賛している。


 メガホンを取ったロンクレイン監督は、そんな2人の出演が決定したときのことを、「主演がモーガンに決まった時は、とても舞い上がりました。モーガンとダイアンも初共演ということで、盛り上がっていましたし、お互いにファンだったので、本当に2人とできるということでエキサイティングな気持ちでした」と振り返りながら、「現場では椅子に座ってよくデュエットで歌ってハモっていました。2人とも歌うのがすごく好きらしくてテイクの途中でも2人で歌っていました」と撮影現場での様子も明かした。


 ロンクレイン監督は、「私は、この原作を知った時に、絶対に映画化しなければと思いました。年を取ることは楽しいことでもあります。この映画は年を取ったら人生は終わるのみという気持ちには全然ならない、楽天的になれる映画です。私としても文化の違ういろいろな国の方に映画を観ていただけるなんて、監督として素晴らしい経験です。日本の皆さんがどう観てくれるかとても楽しみにしています」と、日本の観客へメッセージを送っている。


 また、フリーマンは、今後の自身の展望についても語っており、「僕の“やりたいことリスト”にはまだ続きがあって、あと3本ほどプロデュースしたい作品があるんだ。それには僕自身は出演しないで若い人を使うことになると思うが、自分の会社があるから実現は可能だし、するつもりだ。西部劇に戦争映画に宇宙映画だ」と、そのプランを明かしている。(リアルサウンド編集部)