7度のF1王者、ミハエル・シューマッハーの息子で今季ドイツF4選手権で4輪レースデビューを飾ったミック・シューマッハーが、今週末にインドのMRFチャレンジ最終戦にスポット参戦することが明らかになった。
16歳のミックは、現在同選手権のポイントリーダーに立つエマーソン・フィッティパルディの孫、ピエトロ・フィッティパルディや元F1ドライバーのジャン・アレジを父に持つジュリアーノ・アレジ、さらにレッドブルF1の天才デザイナー、エイドリアン・ニューエイの息子ハリソン・ニューエイらとともに週末の4レースにエントリーしている。
ミックにとって初のヨーロッパ圏外でのレースとなるMRFチャレンジは、メインスポンサーに名を連ねるインド最大のタイヤメーカー「MRF」が主催するFIA公認のミドルフォーミュラカー・シリーズで、ダラーラ製のシャシーに、およそ230馬力を発生するルノースポール製のエンジンを搭載。そのスピードとパフォーマンスはF3レベルと評されている。
また、このレベルのレースとしては破格の賞金総額10万ドル(約1000万円)など、将来のステップアップを見据えるヨーロッパやアメリカ出身の若手ドライバーが数多く参戦することでも知られている。
今回のレースは、インド・チェンナイにほど近いイルンガトゥコタイのマドラス・モーター・トラックで行われる。
今季、ドイツF4をランキング10位で終えたミックには、父ミハエルがF1時代に在籍したフェラーリとメルセデスによる獲得合戦が報じられており、先日にはフェラーリの若手育成を担うイタリアの名門プレマパワーのシークレットテストに参加、本拠地マラネロで関係者と面会したなどと報じられた。
ミックは来季、ヨーロッパF3へステップアップするとの噂もあるが、英オートスポーツは、2016年もドイツF4で2年目のシーズンを過ごすだろうと伝えている。