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押井守監督がオール北米ロケで挑んだ『ガルム・ウォーズ』公開へ スタジオジブリ鈴木敏夫も参加

2016年01月28日 13:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『ガルム・ウォーズ』 (c)I.G Films

 押井守監督の最新作『ガルム・ウォーズ』が5月20日より公開されること決定した。


参考:西尾維新原作『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』はいかにして”映画らしいアニメ映画”を超えたか


 本作は、『攻殻機動隊 / GHOST IN THE SHELL』『イノセンス』の押井監督が構想15年をかけて、世界的アニメーション製作会社Production I.Gとともにオール北米ロケで撮影された、アニメーションと実写の境界線を超えた映画。遙かなる古代、戦いの星アンヌンを舞台に、空の部族・コルンバの女性飛行士カラら、覇権をめぐり抗争を繰り広げる3つの部族の戦士たちが、個体の記憶をクローンの脳に転写することで幾世代も生き延びてきたクローン戦士ガルムの真実を探る旅を描き出す。


 キャストには、新人女優のメラニー・サンピエール、『ターミネーター』のランス・ヘンリクセン、『ノア 約束の舟』のケヴィン・デュランドら外国人俳優が起用された。日本語版の声優には、『鋼の錬金術師』の朴ロ美、『セッション』でJ・K・シモンズの吹き替えを務めた壤晴彦、『遊☆戯☆王5D's』の星野貴紀らが名を連ねる。


 さらに、日本語版プロデューサーとして、スタジオジブリ鈴木敏夫の参加が決定。2004年の『イノセンス』以来、12年ぶりに押井監督とタッグを組む。鈴木プロデューサーは今回の参加について、コメントを寄せている。また、鈴木プロデューサーが自ら手がけたタイトルロゴと、主人公のカラが顔を上げ、空を見上げるメインビジュアルも公開されている。


■日本語版プロデューサー スタジオジブリ 鈴木敏夫 コメント


押井守との出会いは、30年以上前に遡ります。
当時から彼は、日本の映画を変えたいという夢に燃えていました。
たがいに別な道を歩んできたけれど、こうしてたまに、交錯する事があります。


押井守が日本で果たすことが叶わず、海外で撮った、15年越しの「夢」。
その日本語版をどうやって作るのか?
英語版を2度3度と見ながら、
台詞の内容を一切変えずに、作品の印象を一変させてみたいと考えました。
それがこの仕事を引き受けた大きな理由です。


そのために必要なのは、日本的情緒を表現できる声優さんと、
それを演出出来るディレクターさんでした。
幸いなことに、朴ロ美さんという名優と、演出の打越領一さんとの出会いがあり、
その目論見が実現出来ました。


押井さんの大ファンである名脚本家・虚淵玄さんの協力も得て、今作品と向き合っています。
この日本語版を押井守が見てどう思うのか。
押井さんが悔しがるのが楽しみです。笑。


(リアルサウンド編集部)