昨年は欧州のユーロフォーミュラ・オープンに参戦していた金丸悠が、今シーズンはティオ・マーティン・モータースポーツからフォーミュラ3.5 V8(旧フォーミュラ・ルノー3.5)に参戦することが分かった。
カートの世界最高峰カテゴリーとなるCIK-FIA世界選手権KF1クラスで日本人初優勝を挙げるなどカートの分野で活躍してきた金丸は2012年に4輪へステップアップ。昨年はF3シャシーを用いるユーロフォーミュラ・オープンにフル参戦し、初優勝も挙げて最終的にはランキング3位を獲得した。またシーズン後半には、ポンズ・レーシングからFルノー3.5の終盤3戦にも参戦している。
金丸は今回の参戦決定にあたって、「もちろん、この選手権は簡単なものではありませんが、チームに秘められた明るい未来しか見えていません。レースで勝つために全力を尽くしたい」と意気込みを見せる。
またチームオーナーのティオ・マーティンは、金丸について「速くて才能のある若いドライバーで、すでにこのマシンでの能力も見せているから、2016年も多くの貢献をしてくれると確信しているよ」と期待感を語っている。
スペインに拠点を置くティオ・マーティン・モータースポーツは、インターナショナルGTオープンに参戦しているGTレースの強豪チーム。フォーミュラ3.5 V8へは、DAMSがシリーズを去ったことで空いた枠を引き継ぐ形で、2016年から新たに参戦することになった。
なお今季フォーミュラ3.5 V8の参戦ドライバーとしては、現在のところ金丸のほか、元F1ドライバーのエマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロ・フィッティパルディや、若手女性ドライバーのベイスク・フィッセルなど、10名の参戦が明らかになっている。