トップへ

アパレル・商社・繊維の集合体「I.T.'S.インターナショナル」が解散へ フランドルに事業継承

2016年01月27日 20:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

原宿店オープン時の店内(2010年2月撮影) Image by: Fashionsnap.com
フランドルが、SPA事業を手がける子会社I.T.'S.インターナショナルを3月1日付けで吸収合併する。I.T.'S.インターナショナルは、アパレル企画を担当するフランドル、紡績の帝人ファイバーと倉敷紡績(クラボウ)、ニット製品を扱うフェニックス香港(Fenix Hong Kong)、物流をサポートする日鉄住金物産の5社のノウハウと人材を集結させた企業として、"究極のベーシック"を提案するブランド「イッツ インターナショナル(I.T'.S. international)」を展開しているが、今後はフランドルが同事業を継承する。

I.T.'S.インターナショナル解散への画像を拡大

 消滅会社となるI.T.'S.インターナショナルは、国内がファストファッション旋風に沸いていた2009年4月に設立。代表取締役社長はフランドルの栗田英俊社長が務め、日本特有のものづくりを活用しながらも高いコストパフォーマンスが強みのベーシックブランドとして「I.T'.S. international」を立ち上げた。店舗は2010年2月に出店した原宿店(現在は閉店)を皮切りに、5年間でおよそ50店舗まで広げる計画だったが、2016年1月27日時点では代官山の路面店を含む21店舗にとどまっている。
 存続会社のフランドルでは、「従来型の単一ブランドビジネスでは急速に変化する消費行動を満足させづらい」との考えから、ブランドを集約した店舗業態の展開やブランド間の連携を強化しており、今回継承するI.T'.S. international事業も「特に(分散していた)人的資源を集中させ、効率的で効果的な運営を行っていく」(フランドル広報担当者)という。
■I.T'.S. international:公式サイト