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グッチやラフ シモンズなどがオマージュ、カルト的人気ドラマ「ツインピークス」とは?

2016年01月27日 20:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 先日パリで幕を閉じた今シーズンのメンズファッションウィークの中で、1990年から1991年に全米で放送されたテレビドラマ「ツインピークス(Twin Peaks)」の世界観にインスパイアされたコレクションが目立った。

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 ドラマ「ツインピークス」は、架空の田舎町ツイン・ピークスを舞台に、FBI捜査官が、女学生ローラ・パーマー殺害事件とその背後にある連続殺人の謎を追うミステリー。同作は「マルホランド・ドライブ」などを手がけた映画監督デイビッド・リンチ(David Lynch)が製作総指揮を務め、放送当時から全世界でカルト的な人気を誇った。シリーズ終了後には映画化されるなど、25年経った今でもファンの間で根強い支持を得ている。これまでにも「ケンゾー(KENZO)」が同作に着想を得たキャンペーンビジュアルを制作するなど、90年代のレトロ感と独特のトラディショナルスタイルのファッションや作中の世界観が度々コレクションやデザインモチーフとして用いられてきた。 今シーズン、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)率いる「グッチ(GUCCI)」のショーでは、ベルベットのレッドカーペットをランウェイに敷き、「ツインピークス」の有名な「赤い部屋」のシーンを彷彿とさせる演出が施された。また「ディオール(Dior)」のクリエイティブディレクター退任後、初めて自身のブランドのショーを行ったラフ・シモンズ(Raf Simons)は、「ツインピークス」をテーマのひとつに掲げコレクションを構成。ラフは、メディアの取材に対し「ツインピークスは僕らの世代にとって言葉で表せないくらいかなりの衝撃だった」と同作がクリエーションの源になったことをコメント。現在、デイビッド・リンチが再びメガホンをとり同作の25年後を描いた新作が制作されており、来年の放映に向け再び注目が集まっている。