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暦の神宮館が教えてくれた「節分の正しい過ごし方五か条」

2016年01月27日 14:41  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

暦の神宮館が教えてくれた「節分の正しい過ごし方五か条」

2月3日までは(暦によっては4日まで含む)前年の干支。というのが本来だってご存じですか? つまり今は申年(サル)だと思っているけど、2月3日までは未年(ヒツジ)のまま。誕生年の干支もしかりで1月1日から2月3日生まれ(暦によっては4日まで含む)の人は前年干支が本来という考え方があるそうです。


こうした風習について、創業から108年にわたり「神宮館高島暦」をはじめとする「こよみ」シリーズの出版社、株式会社神宮館が、2月の二十四節気の一つ「立春」と、代表的な日本の行事である「節分」について、本来の意味や正しい過ごし方を紹介していました。


【元の記事はこちら】


日本で昔使われていた旧暦では、一年のはじまりや干支の切り替わりは立春から。その後、新暦が導入され、元日が1月1日となって以来、干支の切り替わりも現在の元日という認識が定着したそうですが、茶摘みの八十八夜、暴風雨が襲来する頃とされる二百十日は立春から数えられています。


■節分の正しい方法


節分についても、昔は春夏秋冬を区切る節目の日となっていました。
立春、立夏、立秋、立冬の前日を指していたのですが、現在では立春の前日のみに使われるようになったとか。節分は鬼や災難を追い払う追儺という厄除けの行事が一般に定着したものなんだそうです。


【節分の正しい過ごし方五か条】


1:豆まきには必ず「炒り豆」を使う。


炒る=鬼を射るに通じるからだそうです。また、邪気払いに使った生豆から発芽して邪気が根付かないようにするため。


2:「鬼は外、福は内」を2回ずつ繰り返す。


外に通じる窓やドアは開けておきましょう。


3:豆をまき終えたら、すぐ窓やドアを閉める。


福を逃さないために大事だそうです。


4:年の数だけ豆を食べる。


豆まきを終えたら今の年齢+1歳分の数の豆を食べましょう。厄年の方はさらにもう1個多めに食べるのだそうです。


5:食べ切れな場合はお茶にして飲む。


豆にお湯を注いで出汁をとり「福茶」として飲むことでも同じように縁起を担ぐことができるそうです。


時の流れの中を生きているかぎり季節の移り変わりと共に暦に関する豆知識は知っていて損はないはず。
特に今年の節分は神宮館さんに教わったように正しい手順で行って、一年の邪気をきちんと追い払ってしまいましょう!


(文:大路実歩子)