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「リタイアしなければ、ミークはオジエと最後まで優勝を争っていた」とシトロエン代表

2016年01月27日 13:21  AUTOSPORT web

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WRC開幕戦モンテカルロで、デイ3終盤まで首位争いを演じたクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)
シトロエン・モータースポーツ代表のイブ・マトンは、世界ラリー選手権(WRC)開幕戦モンテカルロでクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)がリタイアしなければ、セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)と最終ステージまで優勝争いを繰り広げていたはずだと語った。

 ミークはラリー・モンテカルロのシェイクダウンでトップタイムを記録すると、デイ1からオジエと激しい首位争いを展開。しかし、オジエと26.8秒差の総合2番手で迎えたSS12走行中、根石の上を通過した際にマシン下側のサンプガードを破損。加えてギヤボックスにもダメージを負ってしまい、リタイアすることとなった。

 マトンは、SS13でチームメイトのステファン・ルフェーブレ(シトロエンDS3 WRC)がステージ4位を獲得する走りをしたことを挙げ、ミークがこのステージを走行していれば、オジエとのギャップを短縮していたはずだと述べている。

「クリスは(SS13が行われた)シストロンにスーパーソフトタイヤで挑む予定だった」とマトン。

「同じくスーパーソフトをチョイスしたステファンは素晴らしい走りをみせてくれた。もしクリスが走っていたら、オジエとのギャップを10秒~15秒に縮めていただろうね」

「勝利するには厳しいタイム差ではあるが、最終ステージまでバトルを繰り広げることはできたと考えている。それにセバスチャンに対してプレッシャーをかけ続けることもできていたはずだ。そうなっていれば、なにが起きても不思議ではない」

 一方、ミークは最終日のデイ4では走行順の早いオジエにアドバンテージがあったと述べ、マトンの見解には懐疑的な立場を示している。

「最後までセブ(セバスチャン・オジエ)とバトルを繰り広げることができたかはわからない。おそらく、彼にはまだ少しだけ余裕があったと思っているからね」

「それに最終日のデイ4はターマック(舗装路面)ラリーの要素が強いステージばかりだ。こういった路面コンディションでは、先にステージを走る相手を上回るのは、とても難しいんだ」

「ただ、モンテでトップと26秒差の接戦を繰り広げる状況には、叫びたいほど興奮していたね」