26日、ポールリカール・サーキットで行われたピレリのウエットタイヤテストは、フェラーリを駆るセバスチャン・ベッテルが総合トップタイムを記録し、2日間にわたる走行を締めくくった。
前日に引き続きフェラーリ、レッドブル、マクラーレンが参加したテスト2日目は、初日もステアリングを握ったストフェル・バンドーンが2日連続でマクラーレンをドライブする一方、フェラーリはキミ・ライコネンからセバスチャン・ベッテルにドライバーをスイッチ。レッドブルもダニール・クビアトが作業を引き継ぎ、2015年型のRB11を走らせた。
各車はこの日も人工的なウエットコンディションのなか走行を行ったが、最終日は異なる水量のウエットコンディション下でプロトタイヤを評価するなど、前日よりも長めの走行となり、ベッテルが最多の134周、クビアトは113周、バンドーンも127周といずれも100周をオーバーした。
また、セッション終盤にはダンプ状態での走行も実施され、ベースラインとして持ち込まれたインターミディエイト装着のフェラーリ、ベッテルが1分6秒750という最速タイムを記録している。
2日間合わせた総周回数は659周で、距離にして約2326キロ。この結果から得られた情報は2016年にエントリーする全チームに公開されることになっている。
なお、ピレリは今回のテストの目的として「フルウエット時のパフォーマンスやアクアプレーニングの特性を損なうことなく、路面が乾きつつある状態でのグリップを向上させた、新XWETプロダクトを開発。XWETの“パフォーマンスウィンドウ”を拡大し、ハンドリングを向上させ、スナップオーバーステアを減らすことを目指す」と述べている。
次回のテストは、2月22日にスペインのバルセロナでスタートするプレシーズンテストとなり、ここでザウバーを除く多くのチームが2016年の新車をデビューさせる見込みだ。
1/S.ベッテル/フェラーリSF15-T/1'06''750/134
2/D.クビアト/レッドブルRB11/1'06''833/113
3/S.バンドーン/マクラーレンMP4-30/1'07''758/127