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上野東照宮ぼたん苑の「冬牡丹」が見ごろ

2016年01月27日 00:02  オズモール

オズモール

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徳川家康公(東照大権現)をお祀りする東照宮は、日光をはじめ全国各地にあるけれど、上野の上野東照宮は「ぼたん」の名所があることでも知られるスポット。1980(昭和55)年に日中友好を記念して開苑された「ぼたん苑」では、寒さの中で冬のぼたんが見ごろになっているそう。

2016年1月1日(金)から2月28日(日)までの期間、上野公園内にある「上野東照宮ぼたん苑」では、「第34回 上野・東照宮冬ぼたん」を開催中。こちらでは、「富貴の花」「百花の王」と呼ばれる牡丹の花が、雪のダメージから花を守る藁囲い(わらがこい)の中で鮮やかに咲き誇る姿を見ることができる。

「ぼたんは今がまさに見ごろですが、暖冬の時期が続いたせいか、少し早めに苑内の梅の花も咲き始めました。香りの強いろう梅(ロウバイ)やマンサクの黄色い花なども、一緒に楽しんでいただけます」と、広報担当者さん。


牡丹には早春と初冬に花が咲く二期咲きの品種があって、そのうち冬に咲くものを「寒牡丹」と呼ぶとか。寒牡丹は、冬の厳しい自然環境に左右されることが多く、春に咲くものに比べて花も小さめ。花の少ない冬に鮮やかで大ぶりの花を咲かせる「冬ぼたん」は、春・夏の時期に開花を抑制し、秋に温度調節をしているそう。

苑内では、「寒牡丹」と「冬牡丹」を合わせて200株ほど見ることができる。「冬牡丹」のほうがサイズも大きく華やかだけど、いちばんの違いは葉のつき方とか。「寒牡丹」は自然環境の中で咲くために葉が落ちているのに対し、開花を抑制して育てられた「冬牡丹」は青々とした葉がついているのが特徴。写真は「冬牡丹」。



牡丹見物をしながら、ひと休みしたくなったら、苑内にある「お休み処」へどうぞ。もみだしの熱い「日本茶」(200円)や「和菓子」(100円)などがいただけるそう。

近くの売店には、オリジナルの牡丹花が付いたブーケ風ラッピングの「ボールペン」(3色展開 各600円)や「マグネット」(3色展開 各600円)などもあるので、鑑賞の記念にぴったり。また、自分でも育ててみたくなった女子には牡丹の「苗」(1000円~)も販売しているから、チェックを。

花の少ないお正月の時期に、縁起花として特別な栽培技術で開花させた「冬牡丹」。寒い中でも艶やかに咲く花を、風情ある藁囲いの姿とともに楽しんで。