田中麗奈、三浦友和主演『葛城事件』出演へ　無差別殺人事件の加害者と獄中結婚する女性演じる

　三浦友和主演映画『葛城事件』に田中麗奈が出演することが決定した。

参考：無差別殺人事件を起こした加害者とその家族を描く『葛城事件』　三浦友和主演で2016年に公開へ

　『葛城事件』は、2013年に劇団「THE SHAMPOO HAT」で公演された同名舞台を、「THE SHAMPOO HAT」の旗揚げ以来、全作品の作・演出・出演を担当し、『その夜の侍』で映画監督デビューを果たした赤堀雅秋監督が映画化した人間ドラマ。無差別殺人事件を起こした加害者とその家族、加害者と獄中結婚をした女の壮絶な家族模様を描く。

　主人公の葛城清役を三浦友和が務めるほか、徐々に精神を病んでいく母親の伸子役に南果歩、会社をリストラされ孤立する兄の保役に舞台版「葛城事件」で稔役を演じた新井浩文、無差別殺人事件を起こす稔役にオーディションで選ばれた若葉竜也らが名を連ねる。

　このたび出演が決定した田中麗奈は、死刑反対を唱え、稔と獄中結婚をする星野役を務める。田中の出演決定にあわせ、田中と赤堀監督のコメント、場面写真が公開されている。

■田中麗奈 コメント
今回演じた星野順子という女性は、何を考えているのかわからない、理解できない、率直に言ってどうしようかという不安がありました。でも脚本が面白くてこの作品に出演したいけれども、どう演じたらよいのかがわかりませんでしたが、監督とお会いしてお話させて頂いてから演じる決意できました。その後は迷わずに演じていけました。（星野は）迷いがない女性で、周囲から見たら奇妙でおぞましいかもしれませんが、自分の信念を貫き、自分の世界を持った人だと思い演じました。赤堀監督は細やかで的確に指示を下さり、“見て貰えている”という安心感もありましたし、楽しかったです。

■赤堀雅秋監督 コメント
ある長い場面の長い長いセリフ、粘って粘って20数テイク重ねました。決して苦労自慢をしたいわけではなく、もちろん田中さんが悪いわけでもなく、OKテイクを撮り終えた時、結局それだけの長くて苦しい道程が我々には必要だったのかなと思いました。心の底から田中麗奈さんがこの役で良かったと思ってます。

（リアルサウンド編集部）