ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーによると、メキシコ人ドライバーのエステバン・グティエレス採用には、ロマン・グロージャンの口添えが一役買ったという。
グロージャンは昨年9月にロータス離脱を選択し、その後ハースへの加入が決定した。シュタイナーとチームオーナーのジーン・ハースは、グロージャンに対して、ザウバーでF1を2年間ドライブしたあと昨年フェラーリのテスト兼リザーブドライバーを務めたグティエレスについての印象を聞いたという。
シュタイナーは「ロマンを採用した際に、エステバンについて意見を聞いた」ことを認めている。
「もし彼がエステバンとはうまくやっていけないとか、何よりも尊敬できないとか、そういった話をした場合には(契約は)難しかっただろう。もちろんエステバンは良いドライバーだが、我々は彼のことを同じレースをともに戦っていたロマンほどには知らない。ロマンはドライバーとしてのテクニックや、人間としてどうか、安定しているのか不安定なのか、よく知っていると考えた。そして彼は、とてもポジティブな意見を述べてくれた」
シュタイナーは、グロージャンとグティエレスが確固とした信頼関係でコンビを組み、協調性をもって仕事にあたると確信している。
「ドライバーとしてだけではなく、全般的に見て、人間的にインテリジェントなふたりだからウマが合うだろうと考えている。ともに良い教育を受けてきて、高いレベルにいる。控えめに言っても、うまくやっていくだろうと期待している」と、新生ハースのドライバーラインナップに自信をのぞかせた。