ホンダが今シーズンのF1に投入するパワーユニットは、ERSを中心とした改善により大幅なパワーアップを果たしていると、スペインのAS紙が報道。この情報を一部の欧州メディアも伝えている。
同紙は、ホンダが今シーズンに向けたパワーユニット開発で、新たに223馬力を獲得する方法を得たと報じており、英Crash.netも、昨年ライバルに対して劣っていた70馬力に加え、新たに160馬力のパワーアップに成功したなどと伝えている。
AS紙は、チーフエンジニアのピーター・プロドロモウを中心とする開発陣が、ERSの再配置やターボチャージャーのサイズ拡大などに取り組み、基本の“サイズゼロ”のコンセプトは維持しながらも、パッケージングの修正を行ったとしている。
先日、ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者は、ターボの取り扱いについて「それほど大きな変更はしません。依然としてコンパクトなレイアウトです」と述べ、「でも去年より大きなサイズのターボチャージャーが必要なのは分かっています。そのため、コンセプトは維持しつつ、チャンバーの内側を変更し、一部を小さくするということが大きな目標となっています」とコメントしている。
今回報じられた馬力アップの数値が事実であれば、マクラーレン・ホンダは、昨年のチャンピオンマシンであるメルセデスのパフォーマンスのほぼ範囲内に達するという。
チームはプレシーズンテスト前日の2月21日に新車『MP4-31』を正式に発表することを明らかにしている。