今年ルノーからF1にデビューするジョリオン・パーマーに、チームはより攻撃的になることを期待しているという。
パーマーは昨年ロータスのリザーブドライバーとしてシーズンをすごし、金曜最初のプラクティスに合計13回参加した。
今季はワークスチームとしてF1に復帰するルノーで、ラインアップの一角を占めることが決まっている。
チームのトラックサイドオペレーション・ディレクター、アラン・パーマンは、2014年のGP2チャンピオンであるパーマーには成功できるだけの才能があると信じているが、同時にもう少しアグレッシブでもいいとも感じているようだ。
「昨年、ジョリオンには目立った活躍を見せる機会がなかった」と、パーマンは英国オートスポーツに語った。
「特に天候に関して運に恵まれず、プラクティスをほとんど走れずに終わることが何度もあった。それでも彼はよくやったと思う。ただ、振り返ってみると、もっといいところを見せてほしかったとも感じる。本当のところは私には分からないが、おそらくちょっと慎重になっていたのだろう」
「彼は、コースに出たらすぐにクルマの限界を見極めようとして、すべてのコーナーでスピンしたりするようなタイプのドライバーではないからね」
とはいえ、パーマーがGP2で見せたレース内容は、彼が必要な時には積極的に攻められることを示していると、パーマンは言う。
「誤解のないように言っておくが、私は彼自身、あるいは彼の能力には何の疑いも持っていない。実際、彼と話をしてみれば、とても頭のいい若者であることが分かるだろう。一般論として、レースと選手権で勝利に向かって進んでいくのは、頭が良くて、同時にドライビングもうまいドライバーだ」
「知性に欠けるドライバー、あるいはそれほど頭が良くないドライバーが選手権を勝ち取ることはめったにない。チャンピオンになるには、ただ速く走るだけではなく、それ以外のあらゆることも考える能力が必要とされるからだ。そして、彼が頭のいいドライバーの部類に属することに疑いの余地はない」
「私はジョリオンのGP2でのパフォーマンス、どれほど速かったか、どれほどいいレースをしたかを見ているし、彼がレース戦略や何かについてどんな話をして、何を考え、どのように頭を使うかも知っている。だから、私は彼なら大丈夫だと確信しているんだ」