2016年01月25日 07:01 リアルサウンド
女優の木村佳乃が、自身が出演する映画『星ガ丘ワンダーランド』で主題歌を担当することが決定した。
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『星ガ丘ワンダーランド』は、資生堂のweb動画や乃木坂46のPVなどを手掛けたCMクリエイター柳沢翔の初監督作。星ガ丘駅の「落し物預り所」で働く温人が、幼い頃に姿を消した母親の死をきっかけに、20年前の真実と向き合う模様を描き出す。『やるっきゃ騎士』の中村倫也が主人公の温人役を務めるほか、佐々木希、木村佳乃、菅田将暉、杏、市原隼人、新井浩文、松重豊らが出演する。
このたび本作の主題歌に決定したのは、映画では謎多き母役を演じる、木村佳乃が歌う「雪明り 星明り」。2001年にアルバムをリリースして以来、約15年ぶりの歌声披露となる。木村はオファーを受けたときの心境について、「びっくりしました。『まさか! え!』って。何度もマネージャーさんに聞き返しました」と驚きを隠せなかったといい、「曲を初めて聞いたとき、難しい曲だなあと思いました。 とてもシンブルなメロディラインだから、なおさらとっても難しい。 (主演の)中村倫也くんは歌が上手いから、倫也くんが歌ったら良いのにって何度も思ったり、葛藤がありました」と、大役を務めるプレッシャーがあったことも明かした。
レコーディング当日については、「たまたまその日が午前中に水着撮影が入っていて、まるでアイドルのような一日だなと浮かれた気分だったのを覚えています(笑)」と振り返りながら、「小さい子供がいるということもありますが、風邪には気をつけましたね。あとちょうどそのタイミングで『her/世界でひとつの彼女』 という映画を観て、その中でスカーレット・ヨハンソンの歌唱シーンがとっても素敵だったんです。コンビュータの役なのですが、ハスキーな声だけで表現をしていて。作品のイメージは程遠いですが、語るような、お芝居として歌い上げようと心がけました」と、スカーレット・ヨハンソンから影響を受けたと語る。
レコーディングは柳沢監督立ち会いのもと行われたといい、「歌い上げるのはやめて欲しい、とにかく語るように、 母性を感じさせる歌い方でとディレクションがありました。 あとは、両手で赤ちゃんを抱きかかえるようなイメージを持って歌って欲しいとも言われましたね」と、柳沢監督から具体的な指示があったことも明かし、「映画の最後に流れる音楽ってとても大事。最後に余韻に浸るための大切な時間だと思うので、私自身、そこに違和感が残ってしまうのだけは避けたいと思っていました。映画館を出る方の足取りを考えなければ、と。本作の一環として、監督のイメージ通りに歌えればいいなと、気持ちを込めて歌いました」と、主題歌に込めた思いをコメントしている。(リアルサウンド編集部)