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3Dで大胆な性描写を追求 ギャスパー・ノエ最新作『LOVE【3D】』公開決定

2016年01月24日 17:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『LOVE【3D】』日本版ポスタービジュアル (c)2015 LES CINEMAS DE LA ZONE . RECTANGLE PRODUCTIONS . WILD BUNCH . RT FEATURES . SCOPE PICTURES .

 ギャスパー・ノエ監督の最新作『LOVE【3D】』が、4月1日に公開されることが決定し、ポスタービジュアルが公開された。


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 本作は『カルネ』『アレックス』のギャスパー・ノエ監督が『エンター・ザ・ボイド』以来、約6年ぶりに手がけたメロドラマ。若い妻と2歳の子供と一緒に暮らす青年マーフィーは、1月1日の早朝、留守番電話のメッセージにより、行方不明になってしまったかつての恋人エレクトラを思い出す。マーフィーにとっての生涯最大の愛、エレクトラと過ごした2年間の日々が、3Dで描き出される。第68回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で上映された際には、プレスや一般客が殺到し、その内容から物議を醸した話題作だ。


 前作『エンター・ザ・ボイド』公開前のインタビューでは、次回作の構想に「3Dポルノをやるかも」と答えていたノエ監督。「私のこれまでの映画とは違う、私のすべての映画の中で、その存在を最も近く感じられる、そして最もメランコリックな映画だ」と、本作がこれまでの自身のフィルモグラフィーにおいても異色であることを明らかにしている。


 キャストには、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作『The Neon Demon(原題)』に出演するカール・グルスマン、モデルとして活躍していたアオミ・ムヨック、サンローランの2016年クルーズコレクションのキャンペーンモデルに抜擢されたクララ・クリスティンらが名を連ねる。マーフィーを演じたグルスマンは、人生の大失恋を癒すために訪れたパリで、ノエ監督の友人と出会ったことがきっかけで、エレクトラを演じたアオミは、元々女優志望ですらなかったが、俳優の元恋人がカクテルパーティーでノエ監督と引き合わせたことがきっかけで、それぞれ出演が決まったという。ノエ監督は彼らについて、「このような成果を得られたのは、これまでの私の作品以上に、俳優たちーーアオミ、クララ、カールの勇気と信頼のおかげだ。彼らは三人の主役を演じることに喜んで同意してくれた。彼らの関与、才能、カリスマのおかげで、この映画は私が望んでいた100倍も良くなった」と賞賛の言葉を口にしている。


 このたび公開された日本版ポスターでは、「愛は善悪を超える。愛は精液、体液、そして涙ーー」という意味深な言葉とともに、2人の女と1人の男が舌をからめる挑発的な様子が映し出されている。(リアルサウンド編集部)