フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、現在のチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグが現役F1ドライバーの中ではベスト3に入ると述べ、キャリアの中でももっとも強いチームメイトだと語った。
2011年にF1にデビューしたペレスは、ヒュルケンベルグを含め3人のチームメイトとコンビを組んできた。ザウバー時代の2011、2012年は小林可夢偉と、マクラーレンに移籍した2013年にはワールドチャンピオン経験者のジェンソン・バトンとともに戦った。そして2014年からは、ヒュルケンベルグとともにフォース・インディアをドライブしている。
2015シーズンの両者の成績を見ていくと、予選こそヒュルケンベルグが勝っているが、シーズンを通じたランキングではペレスが20ポイント上回り、ヒュルケンベルグは彼よりひとつ後ろの選手権10位だった。
これまでに94戦出走しているヒュルケンベルグは意外にも表彰台を経験しておらず、トップチームに在籍したこともない。
それでもペレスは、15勝の経験を持つバトンよりも手強いチームメイトだと考えているようだ。
「間違いなく、僕はニコからたくさんの事を学んだ」とペレス。
「彼は僕のキャリアの中で最も強いチームメイト。とても強力なドライバーだよ」
「もし、彼の前に立つことができたら、グリッド上にいる誰よりも前に立つことができるんじゃないかと思う」
フォース・インディアは昨年、ヒュルケンベルグとペレスのコンビでチーム史上最高位となるコンストラクターズ5位を獲得した。
チームエンジニアのトム・マカローは対照的なふたりのスタイルを、互いに学ぶことができるようになり、両者の間での競争がチームをより高みに押し上げたという。
「我々は彼らがどれくらい優れているかについて分かっている。もしセッション中にどちらか一方が0.5秒遅れていたとすれば、我々はクルマにきっと何かの原因があるのではないかと考えるよ」
「ふたりのレベルはとても接近している。それはチームとして動く我々にとって助けになるんだ」
「例えば0.5~0.7秒遅れているドライバーがいるとする。予選を終えて速かったドライバーは、クルマのパフォーマンスを最大限に出してきている。これは、もう一方も同じように走れるということだし、クルマが良くなればより速く走れるということだ」
「その立場が定期的に入れ替わることで、チーム全体が前進していくのだ」