ベンチュリ・フォーミュラEチームは、1997年のF1世界チャンピオンであるジャック・ビルヌーブに代えて、2月のブエノスアイレス戦からマイク・コンウェイを起用する。
チームはビルヌーブの離脱をツイッターで明らかにし、理由は「チームの将来の方向性に関する意見の不一致」だったとしている。
コンウェイは、昨年トヨタのLMP1チームの一員として世界耐久選手権に参戦し、ポディウムにも上がった32歳のイギリス人ドライバー。2014年にドラゴン・レーシングのフォーミュラEをテストした経験もあり、今季のフォーミュラEシリーズの残り8戦でベンチュリをドライブすることになる。
ビルヌーブはフォーミュラE第2シーズンの開幕前にベンチュリに加わった。だが初戦の北京はレース中の接触、第2戦プトラジャヤはピットストップでのトラブルで、いずれも下位に埋没。最後のレースとなったウルグアイのプンタ・デル・エステでは、予選中のクラッシュで決勝に出走できず、結局1ポイントも獲れないままチームを去ることになった。
ウルグアイ戦の直後に同地で行われたテストデイにはビルヌーブも参加。「このテストが巻き返しの機会につながることを期待する」と英国オートスポーツの取材に応えて語っていた。
「何も心配はしていないよ。自分たちの真の実力を示せるような良い週末がすごせることを望むだけだ。(開幕前に)ドニントンでテストをしたときは、このクルマの何をどうすればいいのかわかっていなかった。あのコースはフォーミュラEのテストをするには、あまり適していなかったしね。だけど今回のテストはとても有意義なものになるだろう。何を求めて、何に取り組むべきか、すでに正確に把握しているからだ」
「結果表を見る限り、ここまでの成績は最悪だ。それは自分でも承知しているし、くやしいと思っている。でもチームの実際の競争力がどのくらいなのかは、もうわかっているんだ」と話していたビルヌーブ。今後の活動予定について現段階では、わかっていない。