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「スーパーフォーミュラ参戦が、F1シートに近づく道と信じている」とバンドーン

2016年01月23日 14:20  AUTOSPORT web

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ケビン・マグヌッセン(左)のようにはならないと語るストフェル・バンドーン(右)
マクラーレンのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンは、スーパーフォーミュラへの参戦が2017年にF1シートを獲得するチャンスを拡大することを願っており、ケビン・マグヌッセンの二の舞いになることを避けようとしている。

 2014年、マクラーレンでジェンソン・バトンのチームメイトとしてF1に参戦していたマグヌッセンは、フェルナンド・アロンソの帰還によってリザーブドライバーへと降格。2015年の開幕戦オーストラリアGPでアロンソの代理として出場したものの、トラブルでスタートすることすら叶わなかった。このあとはシーズン中、チームがマグヌッセン離脱を発表するまで、F1および他シリーズで一度もマシンに乗らずに過ごした。

 マグヌッセンの経験から何か学ぶことがあったかと問われたバンドーンは「僕らふたりは大きく異なるドライバーで、役割もかなり違っている」と英国オートスポーツに語った。

「ケビンはシート獲得に積極的ではなかったし、F1以外のマシンに乗るチャンスがないリザーブドライバーだった。彼にはコースを走る時間が十分になかったが、僕の場合は少し違うかたちになることを望んでいる」

「スーパーフォーミュラとの契約が進めば、レースの経験も積むことができる。同時にF1のテストもできればいいと考えているから、かなり違う感じになりそうなんだ」

 来週行われるピレリのウエットテストに、バンドーンは両日とも出席する予定。昨年末には鈴鹿でホンダのエンジンを搭載するスーパーフォーミュラのテストにダンデライアンから参加。両者の契約は、まもなく合意に至ると見られている。

「現在まだ手配中だけど、その方向で進んでいることは特に秘密ではない。マクラーレンとホンダの間で話し合いが進行中だが、すぐにも契約ができると確信を持っている。そうなれば僕にとっては、とても忙しい1年になる」

 バンドーンは、2017年にF1でのシートを獲得するにあたり、スーパーフォーミュラでレースをすることが重要だと考えている。

「レースについて敏感でいられるし、素晴らしいスピードがあるから、2017年に向けての良い準備になると思う。何も確約はされていないが、F1に乗ることを目標にしている。間違いなく、それが僕の行き先だ。今年すでに乗っていたいところだし、そこにいたい気持ちは100%ある。今シーズンは運悪く、もうシートに空きがないから、2017年に向けて動かなければならない。現在の方向が正しいと感じているし、2017年に何の約束もないとはいえ、ここは僕にとって良い居場所なんだ」と語り、スーパーフォーミュラ参戦がF1シート獲得に役立つと考えている。