蜷川幸雄が肺炎のため入院。2月に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場で上演予定だった『蜷の綿 -Nina's Cotton-』の公演が延期されることがわかった。
彩の国さいたま芸術劇場のオフィシャルサイトによると、蜷川は昨年12月に体調を崩し、軽度の肺炎と診断されたため入院。1月上旬からの稽古に向けて療養を続けていたが、体力の回復が十分でないことから公演の延期に至ったという。
『蜷の綿 -Nina's Cotton-』は、藤田貴大(マームとジプシー)が蜷川の半生を題材に描いた戯曲で、蜷川演出版と藤田演出版の上演が予定されていた。蜷川は公演延期に際して劇場のオフィシャルサイトで「悔しい気持ちでいっぱいです。早く回復して劇場に戻ります」とコメント。藤田は「彼がまた稽古場に戻ってくることができて、作品づくりの環境が整ったら、ぼくらも再始動します。その日まで、きちんと準備を進めていきながら、待っています」と想いを表明している。
なお『蜷の綿 -Nina's Cotton-』の延期に伴い、同劇場では2月18日からさいたまネクスト・シアター×さいたまゴールド・シアターによる『リチャード二世』と、マームとジプシーによる『夜、さよなら』『夜が明けないまま、朝』『Kと真夜中のほとりで』を上演。また会場では、藤田が『蜷の綿 -Nina's Cotton-』の戯曲を完成させるまでの過程を展示する『nina's cotton zero』が行なわれる。公演スケジュールの詳細や『蜷の綿 -Nina's Cotton-』のチケット払い戻しについては劇場のオフィシャルサイトをチェックしよう。