2016年01月20日 18:11 弁護士ドットコム
「彼氏とかいなくて迷惑で無ければ LINEしませんか?」。コンビニ大手セブン-イレブンの福井市内の店舗につとめるアルバイト従業員の男性が、電子マネーカード「nanaco」の申込書に氏名や住所などの個人情報を書き込んだ女性客に対して、フェイスブックで交際を求めるようなメッセージを送っていたことがわかった。男性従業員が女性に送ったメッセージの画像がネットで話題になり、弁護士ドットコムニュースが1月20日、セブン-イレブンの広報センターに確認したところ、事実であることを認めた。
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同社によると、この男性従業員は昨年8月、福井市内にあるセブン-イレブンの店舗で電子マネー「nanaco」を申し込んだ女性に、フェイスブックのメッセージ機能を使って連絡を試みた。そのメッセージの文面は「ナナコカード進めた従業員です笑」「お友達かもにいて申請してみました笑 彼氏とかいなくて迷惑で無ければ LINEしませんか?」というもので、交際を求めるような内容だった。
その後、今年1月16日になって、メッセージを送られた女性とみられる人物が、当時のやり取りをうつした画面をツイッターで公開。さらに、「nanacoカード、キケン」とカードの申し込みの際に「個人情報」を盗み見られた可能性を示唆したところ、ネット上で「ナンパ目的だった?」などと話題になった。
セブン-イレブンによると、男性従業員側と女性客は「今後一切接触しないこと」を条件に、すでに和解しているという。同社は「しっかりとした情報管理ができていなかった」として、男性従業員と店舗を厳重注意したという。
男性従業員が女性の個人情報をどのような手段で入手したかについて、同社は「詳しくは把握していないが、nanacoの申込書にはお客さまの名前や住所、性別、電話番号等を記入していただく。その従業員しか知り得ないものだった」と説明している。
(弁護士ドットコムニュース)