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マクラーレン、MP4-31の準備でクリスマス休暇返上

2016年01月20日 17:41  AUTOSPORT web

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2015年ブラジルGP マクラーレン・ホンダ集合写真
マクラーレンは、9月末に2016年カレンダーが変更されたことで、新車製作が間に合わない恐れが生じ、クリスマス休暇を返上して対応したと明かした。

 昨年7月に発表された2016年暫定カレンダーではオーストラリアでの開幕戦は4月3日と1988年以来の遅いシーズンスタートになる予定だったが、その後、9月30日の発表で、2週間早められ3月20日に行われることが明らかになった。それに伴い、プレシーズンテストの日程も前倒しになった。元々は1回目が3月1日から4日まで、2回目が15日から18日の日程で組まれていたが、2月22日から25日と3月1日から4日にそれぞれ変更された。
 この影響でザウバーは新車を1回目のテストに持ち込まないことを決めている。

 マクラーレンのオペレーションズディレクター、サイモン・ロバーツは、チームはその年の新車を発表した瞬間から翌年のマシンについて考え始めているとして、当初の日程に基づいてプランを立てていたと述べた。しかし秋になってカレンダーが変更になったことで、MP4-31の製作プログラムを根本から見直さなければならなくなったという。

「それ(新カレンダー)を想定した製作プログラムではなかった。そのため問題を解決しなければならなかった」とロバーツはマクラーレンの公式サイトのインタビューにおいて語った。

「デザインやエンジニアリング面のキャパシティーからすると、比較的スムーズに計画を立て直すことができる。作業時間が減るため、スタッフ全員がよりハードに作業に取り組むわけだ」

「だが製造の工程はクリティカルパスに含まれる。すべてFIAの安全テストにパスし、最初のテストまでに準備を整えなければならないのだ。その部分を前倒しすることになった。つまり計画し直すだけではだめだ。何か違うことをする必要がある」


 カレンダー変更が決定した瞬間に、ロバーツと彼のチームはプログラムの進行を間に合わせるためにクリスマスホリデーに稼働することを検討し始めた。

「5日間に8つのシフトを組んだ。皆、本当に頑張ってくれた。合計110人が動いてくれたんだ。クリスマスに働いてくれた者にはいい報酬でお返しをした」とロバーツ。

「いい反応が返ってきたよ。皆、楽しんでいたようだった。休暇をとらないというのに少し変な感じだったが、活気があふれていた。なぜ今作業をしているのか、皆理解して、準備に取り掛かっていた」

「何より嬉しかったのは、新年を迎えた時には、スケジュールの遅れを取り戻していたことだ。まるで最初の予定どおり、という感じだった。皆、本当によく頑張ってくれた」

 マクラーレンは、今年最初の合同テスト初日の前日、2月21日に新車を初披露することを明らかにしている。