ドキュメンタリー映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』が、3月26日から東京・渋谷のシネクイント、4月2日から東京・渋谷のアップリンクほか全国で順次公開される。
世界各地でゲリラ的に作品を発表している正体不明のアーティスト・Banksy。昨年夏にはダミアン・ハースト、デヴィッド・シュリグリーら50組以上のアーティストが参加したテーマパーク「Dismaland」をイギリス・ウェストン=スーパー=メアに約1か月限定でオープンさせた。また2010年に自身が監督を務めた映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を発表している。
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』は、「都市や屋外や公共の場所こそ、アートが存在するべき場所なんだ。アートは市民とともにあるべきだ」と語るBanksyが、2013年10月1日からアメリカ・ニューヨークで行なったゲリラ展示プロジェクト『Better Out Than In』の様子を1か月にわたって追った作品。
『Better Out Than In』は、ニューヨークの路上に毎日1点ずつ作品を残し、場所を明かさずにオフィシャルサイトに作品の画像を投稿するという形で行なわれ、映画にはSNSを駆使して作品を探す人々や作品を上書きするグラフィティライター、保護しようとするビルオーナー、作品の売買を始めるギャラリーオーナーなどを巻き込んだ「宝探し競争」が過熱していく様が映し出される。
なお1月30日には、現地のグラフィティライターがBanksyのニューヨークでの活動に密着した書籍『バンクシー・イン・ニューヨーク』がパルコ出版から刊行される。