“うそ”というのは幸福を招くという鳥の名前。日本海沿岸に多く見られるスズメ科の鳥で、漢字の「鷽(うそ)」が学問の「學」に似ているなど、昔から天神様と縁が深いそう。
江東区の「亀戸天神」では、2016年1月24日(日)と25日(月)の2日間、文政3年(1820年)から続く開運の行事「うそ替え神事」が行われる。境内には、この期間限定で授けられる木製の「うそ鳥」が並び、4cm(500円)から20cm(7000円)まで幅広いサイズが揃っている。
この神事は、前年に買った「うそ」を神社へ返納し、新しいものと「とり」(鳥)替えることで1年の幸運を呼ぶというもの。また、取り替えることで、これまでの悪いことを「うそ」にして開運できるのだとか。
「亀戸天神の『うそ鳥』はヒノキでできていて、神職が一体ずつていねいに手彫りで創っています。この時にしか手に入らない開運守りとしても人気がありますね。初めての場合は、一番小さいものを選ぶ方が多いですよ」と、広報担当者さん。
この日は1年で最初の天神様の日「初天神」でもあって、伝統的な「里神楽(さとかぐら)」や笛や太鼓による「天神囃子」の奉納も行われるそう。幸福を招く鳥“うそ”を新しく取り替える開運行事で、新しい年に素敵な福をとりこんで。