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ビームスが世界へ 日本の伝統と技術を反映した新ラインをロンドンから発信

2016年01月15日 13:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ビームスとMR PORTER.COMによるプレゼンテーション Image by: BEAMS
今年40周年を迎えたビームスが、日本から世界に発信するプロジェクト「BEAMS TEAM JAPAN」の一貫で制作した新ラインをロンドンで発表した。ロンドンを拠点とするメンズファッションECサイトMR PORTER.COMと協業し、日本の6ブランドの限定コレクションと共に2日間のプレゼンテーションを開催。百貨店バイヤーなど多くのファッション関係者らが集まった。

ビームスが世界へ 第1弾の画像を拡大

 ビームスとMR PORTER.COMのプロジェクト「Limited Japanese Capsule Collection」では日本の6ブランドが選ばれ、経済産業省の資金援助を得て限定コレクションとして制作。アロイ(ALOYE)、テアトラ(TEATORA)、マービージャモーク(MARVY JAMOKE)、キクスドキュメント(KICS DOCUMENT.)、サスクワァッチファブリックス(SASQUATCHFABRIX.)、オアスロウ(orSlow)それぞれが、加工や機能、現代的なテーラーリングまで特徴を活かした6~9型のアイテムを発表した。スキーマ建築計画の長坂常が手がけた会場では「見たことがない物への興味が高く、新しい価値観を持ったロンドンならではのバイヤーやファッション関係者らの目を引いた」(ビームス・広報)という。限定コレクションは、発表直後にMR PORTER.COMで販売を開始した。
 ビームスの新ラインは「レミレリーフ(REMI RELIEF)」デザイナーの後藤豊をプロダクトマネージャーに迎え、日本の高い技術で生産するユニセックスアイテムで構成。海外店舗での展開を視野に入れているほか、今年4月に改装オープンする「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」でも販売が予定されている。既に海外卸を行っている「ビームスプラス(BEAMS PLUS)」の新作も会場に並んだ。レセプションでは来場者に焼き餃子を振る舞うなど、日本の文化も共に発信した。
 ビームスの遠藤秀幸副社長は「欧米市場で日本のファッションに対する意識や認識をもたらしたことを誇りに思う」とコメント。MR PORTER.COMバイイングディレクターのトビー・ベイツマン(Toby Bateman)は「欧州市場においてかつてないほど日本のアパレルに熱い視線が注がれており、このパートナーシップはメンズウェアの新時代を示すでしょう」と期待を寄せている。
■BEAMS TEAM JAPAN:公式サイト