1月20日にリリースされるスガシカオのニューアルバム『THE LAST』のライナーノーツを村上春樹が手掛けていることがわかった。
以前から村上作品のファンであることを公言していたスガシカオ。村上も2005年発表の音楽評論集『意味がなければスイングはない』で「微妙なごつごつさや細かいツノの立ち具合、エラの張り具合が、なんといってもこの人の歌詞の持ち味なのだ」とスガの歌詞を評価し、2004年発表の長編小説『アフターダーク』にスガの楽曲“バクダンジュース”を登場させるなど、かねてからスガの音楽に注目していたことから両者の親交がスタートしたという。
新作の制作にあたって、スガの強い希望で村上にライナーノーツの執筆をオファーし、村上がこれを快諾。村上による文章は『「うまく呑み込めない気持ちのカタマリのように」スガ シカオの新しいアルバムのためのライナーノート』と題され、スガの音楽に対する想いやアルバム収録曲の解説などが約3千字にわたって記されている。村上が日本のアーティストの作品のライナーノーツを手掛けるのは、今回が初となる。
今回の発表とあわせて『THE LAST』の特設サイトでは、収録曲の全曲試聴および歌詞の公開がスタートしている。