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国内ウォッチ市場は2019年に8900億円規模に 富裕層とインバウンド需要が寄与

2016年01月15日 09:02  Fashionsnap.com

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 矢野経済研究所が、国内時計市場に関する調査結果の2015年版を発表した。腕時計を指す国内ウォッチ市場は、富裕層とインバウンド需要により拡大し、2019年には8,900億円規模になると予測している。

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 同調査は、時計業界に携わるメーカー・卸、海外企業現地法人、輸出入業者、小売業等を対象に行われ、ウォッチとクロック(=置き時計など)を合計した2014年の国内時計市場は、小売金額ベース8,174億円の前年比17.5%増で推移。2010年から5年連続のプラス成長となった。同年の国内ウォッチ市場規模は19.4%増の7,649億円で、従来の富裕層に加え、世帯年収の高い共働き夫婦やニューリッチ層の出現が市場を牽引したと共に、訪日客のインバウンド需要を追い風に、スイス製の高級機械式時計を中心としたインポートウォッチや国産ウォッチの売れ行きが好調を維持。5年間で16.4%の増加が見込まれる。一方、2014年の国内クロック市場規模は4.5%減の525億円だったが、今後は高付加価値商品の展開やインバウンド需要を取り込んでいくことで、2019年には570億円に拡大することが予測されている。