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祖国とNYの狭間で揺れる女性の物語、50年代舞台の『ブルックリン』

2016年01月14日 21:40  CINRA.NET

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『ブルックリン』 ©2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
映画『ブルックリン』が7月から東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。

コルム・トビーンの同名小説をもとにした同作は、1950年代を舞台に、祖国のアイルランドと移住先のアメリカの間で揺れる女性の物語を描いた作品。美人でキャリアウーマンの姉の勧めでアイルランドの田舎町からニューヨークに渡ったエイリシュが、イタリア系移民・トニーとの恋をきっかけに洗練されたニューヨーカーへと変化していくが、悲報を受けて帰郷したアイルランドで運命的な再会を経験する、というあらすじだ。

ニューヨークでの恋や華やかな生活と、故郷にあるもう1つの幸せな人生の狭間で揺れながらも成長していくエイリシュを演じるのは、『つぐない』『グランド・ブダペスト・ホテル』などのシアーシャ・ローナン。共演者にはドーナル・グリーソン、エモリー・コーエン、ジム・ブロードベント、ジュリー・ウォルターズが名を連ねている。なおローナンは同作で『第73回ゴールデン・グローブ賞』ドラマ部門の主演女優賞にノミネートされた。

メガホンを取ったのは『BOY A』のジョン・クローリー。脚本は映画化もされた『ハイ・フィデリティ』『アバウト・ア・ボーイ』などで知られる小説家で、『17歳の肖像』『わたしに会うまでの1600キロ』などの映画脚本も手掛けるニック・ホーンビィが担当している。