世間を賑わせているSMAP解散騒動の全貌が少しずつ明らかになってきた。事務所の内紛に巻き込まれる形で、メンバー4人が独立を決意。そんな中、木村拓哉さん(43)だけが残留する意向だという。
1月14日に発売された「週刊新潮」によると、ジャニーズ事務所ではかねてからSMAPやKis-My-Ft2を担当する敏腕女性マネージャーI氏と、ジャニー喜多川社長の姪である藤島ジュリー景子副社長が派閥争いをしていると言われてきた。
他のメンバーは義侠心見せたが、「独立はスジが通らない」と一人残留を決意
そうした中、昨年1月の「週刊文春」のインタビュー記事で、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川副社長(89)が派閥争いの存在について言及。これが今回の騒動の発端になった。
「派閥があるなら、それは私の管理不足。今日(女性マネージャーを)辞めさせます」
「私の娘(ジュリー氏)が(会社を)継いで何がおかしいの?」
さらにメリー氏は女性マネージャーを呼び出し、「対立するならSMAPを連れて行っても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい」と言い放ったという。女性マネージャーは、このパワハラまがいの恫喝を受けて以降、本社に顔を出さなくなり、現在、事務所と双方弁護士を立てて独立の協議をしているという。
そして11月中には、メンバーの中居正広さん、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの4人が「育ての親」への義侠心から、ともに事務所を離れて女性マネージャーに付いて行くことを決意。一方で、木村さんだけは「成功したから独立といのはスジが通らない」と弁護士に伝え、残留を決めたというのだ。
記事中では「レコード会社関係者」なる人物が「キムタクだけは打算で動き、女性マネージャーやメンバーを裏切った」とコメントしている。たしかに「独立はスジが通らない」と言えば聞こえはいいが、結局のところは長いものに巻かれただけにも見える。
SMAP唯一の妻子持ち、姉さん女房の工藤静香には逆らえない?
ただ、木村さん残留の背景には妻の工藤静香さん(45)の意向がある、という報道も出ている。サンケイスポーツの1月14日付の記事によると、2000年に2人が結婚した際に、報道が加熱しないよう夫婦を守ったのがメリー氏だった。
そのため工藤さんは恩義を感じており、「メリーさんを裏切るようなことはできない。子供のことも考えて残ってほしい」と夫に伝えたという。夫婦には娘が2人おり、14歳に12歳と、まだまだお金がかかる年頃だ。
芸能界では、独立のゴタゴタで仕事を干されることも珍しくない。一家の稼ぎ頭の木村さんが、超大手のジャニーズ事務所を辞めるのは不安が大きいということなのだろう。
独立も含めた「転職時」に、乗り気な本人へ妻が反対することを人材業界では「嫁ブロック」と呼ぶ。やはり長年務め上げた大手企業を辞めるときに発動することが多いと言われており、ネット上では「スーパースターにも嫁ブロックがあるのか」といった声が多数挙がった。
「キムタクレベルで嫁ブロックされるとか、リーマンはどうしようもないな…笑」
「転職における『嫁ブロック』は強し(実体験に基づく発言)」
もっとも、SMAPの今後はまだまだ不透明。女性マネージャーは独立を表明した4人に「茨の道だから、事務所に留まりなさい」と諭しているところで、元の鞘に収まろうという動きもあるという。事務所との契約期間は9月まで。今後の動向が注目される。
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