1月10日の「なるみ・岡村の過ぎるTV」(朝日放送)で、イマドキのアラフィフ男性のリアルな本音が紹介されていた。大阪の街中や飲み屋で100人の男性にインタビューし、「自慢できること」「今、一番欲しいもの」「人生の後悔」について調査した。
その結果、軽い衝撃を受けたのが「人生の後悔」の調査結果だ。上位を独占したのが1位「離婚したこと」(18人)、2位「結婚しなかったこと」(17人)と、アラフィフ男性の孤独が浮き彫りになる結果となった。(文:みゆくらけん)
「もうちょっといいのおるかな」で見送り続けて失敗
100人に調査して18人が「離婚したこと」と答えたあたり、離婚率の高さと後悔の度合いが計り知れて、思わずブルッときてしまう。オトコというのは仕事が人生のメイン柱で、不動の地位にあるものだと思っていたので、上位にくるのは「職種の選択」など仕事に関することだと勝手にイメージしていたが、古い考えだったようだ。
5年前に「奥様が去って行った」という52歳の独身男性は「もうちょっと自分に正直になったらよかった。嫌いじゃないのに『嫌い』とか言うてもうたから」と反省していた。別の47歳の独身男性は「昔付き合ってた人と結婚しなかったこと」を後悔していると話す。
「ちょっとタイミングを崩して、最後はケンカ別れ。お酒を飲んだら思い出したりする」
10年前、4年前と2回も結婚のチャンスがありながらも「もうちょっといいのおるかな」と結婚しなかったという41歳の男性は、遠い目でこう語った。
「行っとけばよかったな、と。いまごろ子ども2人ぐらいいる予定なんですけど。幼稚園の運動会で一緒に走ってるイメージやったんですけど」
やはり人生において「孤独感」は、年齢が高くなるにつれて重くのしかかるものなのかもしれない。奥さんが欲しい欲しいと言いながらも、いまだ独身の岡村隆史はこの結果を受け、「やっぱ、そうなんのかぁ。リアルな結果ですよ」と、ため息をついた。
自慢できることの1位は仕事「まだ若い連中には負けない」
産休中のなるみに代わり、岡村とMCを務めた出川哲郎は、過去に絶世の美女(女優ら)に求愛されてきたのに、それに応えなかった岡村に対し「あの頃に受け入れてたら、別の人生になっていた。それも(結婚の)タイミングだと思う」とコメント。岡村もしみじみとこう語った。
「確かにそれは後悔しています。めちゃめちゃ後悔。でもそういう人にウツツ抜かすと、運を吸い取られたらアカン思って、頑なに行かなかった。それを今、ものすごい後悔してる。……抱きたい!」
なお、アラフィフ男性の「自慢できること」の1位は「仕事」。よかった。なんだかほっとした。「まだ若い連中には売り上げでは負けない」(40歳・物流関係)、「20代30代のヘアメイクの人らには負けてませんよ」(40代・理容師)など豪語の連発で大変頼もしい。
4割もの人が「仕事」と答えたのに次いで、2位以下は「家族」「人脈の広さ」「人生経験」と続いた。出川自身も「自慢できること」は仕事だと言い、芸のために首の骨以外は全部折ってきたというが、「ケガして笑ってくれるなんて。なんて素敵な職業なんだ」と感激しているのだという。強い漢(オトコ)だ。
今、一番欲しいものは、やっぱり「金」だけれど
ちなみに岡村は「運」なのだとか。運だけじゃ今の地位にはいないだろうに、謙虚である。この2人のコメントからしても、やはり「デキるオトコ」は偉ぶらない。
また、「今、一番欲しいもの」の1位は「金」(23人)。次いで「時間」(17人)。他には「嫁はんからのほんまの愛情」(44歳・会社員)、「仕事の技術」(40歳・飲食業)、平成世代との共通の話題がないと嘆く40代の会社員からは「コミュニケーションスキル」との声も。
しかし離婚や未婚を後悔している人に絞って調査をすれば、今、一番欲しいものは金以上に、やはり「家族」ということになるのかもしれない。
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