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ソシャゲのテレビCMが年明けから不愉快! 思わせぶりな内容でお茶の間が変な空気に

2016年01月13日 10:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ソーシャルゲームが依然として人気だ。最近だと「パズドラ」や「モンスターストライク」辺りが代表的だろうか。課金をすることでゲームを有利に進めることもできるけど、人気のタイトルになると、ほとんど課金しなくても十分楽しめるバランスになっているそうだ。

さて、ソーシャルゲームそのものについては特に思うところはないが、一点だけどうにも我慢できないものがある。それはCMだ。(文:松本ミゾレ)

「性的な質問」を連想させるCMにただただ困惑

2015年の大晦日のこと。僕はノルマの原稿を終わらせ、近所に住む知人の家にお呼ばれして、知人とその家族と一緒に、鍋を突いていた。和気藹々と楽しい雰囲気で過ごしていたんだけど、その空気が一瞬にして凍ってしまう事態が発生した。

それが「グランブルーファンタジー」の最新CMのせいである。内容はこんなものだ。家族で夕食を食べていると、小学生ぐらいの子どもがいきなり「ママ、グラブルってなに?」と質問する。これに母親が「そういうことは、パパに聞きなさい」と焦りながら返事をする。すると子どもが「パパに聞いたらママに聞けって。パパもママもグラブってるの?」と再び聞いてくる。

直接的な言及こそないにせよ、「子どもからの突拍子もない性的な質問」をイメージさせることで、微妙な空気を作り出しているCMだ。

このゲームのCMって、以前からサブいものが多かったけど、最近はなぜか「グラブル」というワードをアンモラルなワードとすり替えても違和感がないような、気まずいストーリーモノで攻めている。

まあ、こうして話題にしている時点で狙いは悪くないんだろう。ただ、こういうCMって「ゴールデンタイムに流さないでくれよ」と思ってしまうのは正直なところだ。現に、あんなに楽しかった鍋の雰囲気が変になっちゃったので実害が出ている。

時期柄、親子3世代で団らんをしていた家庭も多かったはず。そんなときに、こういう不穏なものをテレビに仕込まないでほしい。ただでさえ最近は核家族化が進んでいて、親族が揃っての食事も貴重なものになっているんだから。

ソシャゲのCMはもはや視聴者へのテロみたいなものだ

この手のソーシャルゲームCMによる空気の不穏化は、今に始まったわけでもない。2014年のお正月には、「ガールフレンド(仮)」なる、可愛い女の子のカードを集めていくソーシャルゲームのCMが集中的に放送されていた。

これもなんというか、観ていてこっちが恥ずかしい思いをするような内容で、「わざわざお正月のゴールデンタイムに流すなよ」と思ったものだ。僕は比較的心が狭いので、「どうして視聴者であるこっちが恥ずかしく思いをしなきゃいけないんだ」と未だに根に持っている。

正月放映こそなかったものの、不倫をテーマにしたゲームをゴールデンタイムに放送していたケースもある。あれは初見で痺れたね。「あ、ここの会社はクレームとか怖くないんだ」ってね。

もちろん、広告をバンバン打って話題にしたい、という気持ちも分かるんだけど、せっかくのCMも、その内容がやたら正視に耐えないような出来じゃ、全く意味がないどころか、嫌悪感を持たれてしまうだけじゃないだろうか。

「カジュアルゲーマーをターゲットにしているとはいえ不快」

ここ数年、こうしたCMが増え続けている。しかし僕のように、肯定的に受け入れていない視聴者は多い。Googleで「ソシャゲ CM」と入力してみると、予測変換上位には「うざい」や「キモい」、「お茶の間」というワードが並ぶ。

ツイッターを見ても「最近のソシャゲのCM、カジュアルゲーマーをターゲットにしてるとはいえ、なんか不快にしかならないなぁ」「ソシャゲのCMは総じてイラっとするのは何故なのか」という声が出ていた。

「グラブってる?」とか言う前に、まずは、視聴者に対して不快感を与える要素を削ぎ落として、ゲーム自体の魅了を訴求してもらいたいものだ。

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