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ゲスの極み乙女。のシビアな作曲術に、関ジャニ∞大倉忠義が本音 「俺こんなバンド嫌や!」

2016年01月11日 23:31  リアルサウンド

リアルサウンド

ゲスの極み乙女。『両成敗』

 関ジャニ∞の冠番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の1月10日放送回のゲストに、ゲスの極み乙女。が出演。川谷絵音の作詞・作曲術を解き明かすため、関ジャニ∞のメンバーが即興で曲作りに挑戦した。


 同番組は、ライブ&トークハウス“関ジャム”にゲストアーテイストが出演し、ライブとトークを披露する音楽番組。名曲の制作秘話や当時の暴露話、ふだん見ることのできないアーティストたちの素顔が飛び出すコミカルな展開と、ゲストの持ち歌をオリジナルアレンジで関ジャニ∞とセッションする、レアなコラボレーションが見どころだ。


 今回は進行を同バンドのファンであり、「去年だけでライブに3本行った」と口語する丸山隆平が担当。まずは昨年星野源がゲストに出演した際、番組で行なった街頭インタビューにちゃんMARIが出演していたことをVTRで放送し、番組スタッフが謝罪するという様子が放送された。


 続いて丸山は「ライブに行って気づいたんですけど、小学生にも人気があるんですよ」とし、支配人の古田新太は「小学生にこの良さはわかれへんやろ!」と反応するものの、番組が実際に小学生に取材したところ「リズムとサビがいい、クセになる」「早いから何を歌っているか知りたくなって歌詞も見てしまう」といった回答が続出。1位に「私以外私じゃないの」2位には「キラーボール」3位に「ロマンスがありあまる」と、小学生に人気の楽曲TOP3も発表された。


 番組中盤では、関ジャニ∞の一部作詞作曲や自身のソロ曲を手がける安田章大が「普通は曲を作る時、レコーディングできる状態までに1カ月かかる」と語るが、ゲスの極み乙女。は「レコーディング1時間前まで何も決まっていないこともあった」と明かし、バンドの作詞作曲を手がける川谷絵音は「作ってアレンジを考えてレコーディングするけど、スタジオではテンションが変わってるので別の曲になる。歌詞もスタジオに入るまで考えないので、即興で作詞とボーカル録りをしています。一曲にかける時間は3時間くらい」と告白した。これに対し、古田が「即興でやったら歌詞は頭に入らなくない?」と指摘すると、川谷は「何を書いたとかあまり覚えていないことが多いです」と語り、これに村上信五は「じゃあ、たとえば1コーラス考えていただくとか…」とリクエスト。川谷は「1コーラスくらいなら」と快くその依頼に応じた。


 川谷は楽曲制作にあたって、細かいテーマが必要だと要望し、古田は「深夜12時前、渋谷センター街の牛丼屋さんに1人でいる女」とシチュエーションを設定。これを受けた川谷は普段通り携帯電話を使って作詞し、8分で歌詞を完成させ、何も知らない3人のバンドメンバーとともにステージへ移動し、作曲を開始した。


作曲は川谷がコードを弾き、絶対音感を持つちゃんMARIがそれを聴いてコードをホワイトボードに記入。3分でコード進行を決め、あとは川谷が残りのメンバーに「ドラムはクローズ(ハイハット)から入って4つ(四つ打ち)」「ベースはスラップっぽい感じでたまにハジく」「シンセサイザーから入ってピアノに、サビはオルガンで」などと説明し、15分でAメロ~Bメロ~サビという1番がざっくりと出来上がった。そしてバンドは何度かのセッションで意思疎通を重ね、32分でアレンジを含めた楽曲が完成。川谷がメンバーに意思を伝達する際のピリッとした雰囲気に、思わず大倉忠義が「俺こんなバンド嫌や!」とつぶやく一幕も。なお、今回制作した楽曲はゲスの極み乙女。がリリースする今後の作品に収録されるという。


 番組後半では、安田と丸山が「私以外私じゃないの」のセッションに挑戦し、安田は川谷と、丸山は休日課長と同じラインを弾き、見事演奏は成功。セッションを終えた丸山は「めちゃめちゃ楽しかったです」と手を震わせながら喜びを表現した。


 その後、ゲスの極み乙女。は新曲「両成敗でいいじゃない」をテレビ初披露し、オンエアが終了。次回は広瀬香美と由紀さおりをゲストに迎える予定だ。(向原康太)