2016年のダカールラリーは8日、ウユニを周回する722km(SS距離542km)のデイ6が行われ、ステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR16)がセバスチャン・ローブ(プジョー2008DKR16)に対し8分以上のギャッップをつけてステージ制覇。27秒差で総合首位に浮上した。
デイ6はボリビアのウユニ塩原を周回するルートが設定されており、542kmというステージ距離は今大会最長のもの。また標高も3500メートル以上と高く、マシンとドライバー双方にとって厳しいステージとなっている。
前日の走行が終了した時点で、総合2番手に対し7分48秒のリードを築いていたローブだが、デイ6はステージ序盤にタイヤがパンクしてしまったうえ、スロットルにトラブルが発生し、徐々にタイムを失ってしまう。ステージ中盤までは遅れを最小限に抑え、かろうじて総合首位を維持できる状態を維持していたが、ゴール目前のウェイポイント11と12の間でこの日2回目のパンク。この結果、わずか27秒差で総合首位の座を失ってしまった。
「アクセルにトラブルが出てしまい、スロットルが全開のまま80km近く走行せざるを得なかった」とローブ。
「スイッチをいじりながら、なんとか速度をコントロールした。難しいドライブを強いられたよ。今日は難しい1日だったけど、明日以降は楽に走れることを願っている」
「総合首位の座は奪われてしまったが、競技はまだ続いていくし、今日のトラブルも解決済みだよ」
ローブのタイムロスにより、総合2番手だったペテランセルが総合首位に浮上。ペテランセルはステージ終盤までカルロス・サインツ(プジョー2008DKR16)と激しいステージトップ争いを繰り広げたが、ペテランセルが17秒差でステージ勝利を獲得している。
総合3番手は前日と変わらずサインツとなり、プジョー勢が総合1番手~3番手を独占し知ている。サインツは総合首位との差を5分55秒まで短縮したほか、総合4番手のナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)に対して10分近いギャップを構築している。総合5番手はジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)、総合6番手にはミッコ・ヒルボネン(ミニ・オール4レーシング)が続いている。
四輪市販車部門での3連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、クラス首位を走行していたニコラ・ジボン/ジャン・ピエール・ギャルサン組が深い溝に落ちた際にフロント部分を破損。後方から合流した三浦昂/ローラン・リシトロイシター組が修復を手助けしたほか、マシンを牽引する形でステージを走破した。この結果、ジボン/ギャルサン組がクラス4番手、三浦/リシトロイシター組はクラス6番手となっている。トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組519号車が総合17番手、菅原義正/高橋貢組528号車が総合38番手につけている。
デイ7はウユニからアルゼンチンのサルタを目指す817km(SS距離336km)が行われる。ダカールラリー2016のデイ6ハイライトはJ SPORTS 3で22時~22時30分に放送される予定だ。