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マクラーレンの黄金期支えた創設メンバーが死去

2016年01月08日 19:21  AUTOSPORT web

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1982年ブラジルGP アラン・プロスト(ルノー)、ニキ・ラウダ、タイラー・アレクサンダー(マクラーレン)
マクラーレンチームの創設時のメンバーで後のチームの活躍を支えたタイラー・アレクサンダーが7日、75歳で死去したことが分かった。

 アメリカ出身のアレクサンダーは、1963年、ブルース・マクラーレン・モーターレーシング・リミテッド創立時、チーフメカニックとして加入、その後チーフエンジニア、ディレクターへと昇進していった。

 後にマクラーレンのCanAm活動に貢献、1967から1971年には5年連続タイトル獲得を成し遂げ、この間の43戦中37戦優勝(1969年には全11戦で勝利)という成功に導いた。また、1974年と1976年にはインディ500も制している。

 ロン・デニスがマクラーレンのボスの座に就いた2年後、1983年にアレクサンダーはチームを離れ、マクラーレンの元チームプリンシパル、テディ・メイヤーと共にインディカーチームの運営に取り組み、若きエンジニア、エイドリアン・ニューエイを起用した。1989年、デニスの誘いでマクラーレンにスペシャルプロジェクトエンジニアとして復帰、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、ルイス・ハミルトンらのタイトル獲得をサポート、2008年で引退した。

 デニスは哀悼の意を表し、次のようにコメントしている。
「タイラーは昔かたぎの非常に優秀な人物だった。忍耐強く、謙虚で、賢明だった彼は高い評価を築いた。その名声は国際モータースポーツの歴史の中に永遠に残るだろう」