パストール・マルドナードは、2016年に再び搭載するルノーのパワーユニットについて、多くのトラブルで苦しんだ2014年よりも遥かに問題は少ないだろうと語った。
新しいエンジン規定が導入された2014シーズン、ルノーのPUに苦しめられたロータスは翌年からメルセデス製PUにスイッチし、よりコンペティティブなシーズンを過ごした。
しかし先月、ロータスがルノーに買収されたことで、マルドナドは再びルノーのPUを搭載することになったが、それでも彼は一昨年から比べればルノー製PUは進歩したと確信している。
マルドナドは「僕はチームとともに過去の経験をがあるからルノーと迎える新しいシーズンはとても興味深いアプローチになると思う」と述べ、次のように続けた。
「もちろん、すごく簡単にいくという訳ではない。成功させるために積み上げていかなければいけないものもある」
「だけど、ルノーはそれを実現させていくためのベストな方向性を持っている」
「たとえ、きちんと機能していなかったとしても、我々には過去にルノーエンジンで戦った経験がある」
「どこに問題があったのか、なぜダメだったのかを我々は知っている。だから、前回よりかはうまくアプローチしていけるだろう」
ルノーワークス復活に向け、ロータスとルノーの間で話し合いが進んでいた間は思うようなマシン開発ができなかったが、マルドナードとファクトリーに残されたスタッフは昨シーズン抱えていた問題を回避できると見込んでいる。
マルドナードは改めて2015年を振り返って「とてもタフだった」と認めた。
「財政的な面で計画通りではなかった」
「でもシーズンの終わりには、クルマに触れることなくポイントを獲得するレースを見せられた。これはファクトリーとトラック両面で我々が素晴らしい仕事をしたからだと思う」
「新しいパーツを投入せず、シーズンを通してスピードとパフォーマンスを維持するのは難しいことだった」
「パーツのデザインはいつも準備できていたが、必ずしも製作することはできなかった」
「フォース・インディアのように序盤は我々の後につけていたチームが、その後明らかな前進をみせ、我々よりパフォーマンスの優れたマシンを手にしていた」