2016年のダカールラリーは7日、フフイ~ウユニ間641km(SS距離327km)のデイ5が行われ、セバスチャン・ローブ(プジョー2008DKR16)がステージトップタイムをマーク。総合順位でのリードを7分48秒まで拡大した。
アルゼンチンからボリビアに入るデイ5のステージでは標高4600mにもおよぶ高地を通過するルート設定。前日に引き続き。ビバークエリアでの整備が禁止されるマラソンステージとして設定された。
3度目のステージ首位を獲得したローブは、ステージ中盤ではチームメイトのカルロス・サインツ(プジョー2008DKR16)に1分39秒速いタイムを記録。ただ、最終的にはサインツが差を詰め、ローブから22秒差でステージ2位につけた。またこれにより、サインツは総合順位でも3番手に浮上している。
「分岐点でおそらく20秒は失っている」とローブはこのステージを振り返る。
「ダニエル(エレナ/コドライバー)は正しい道を指示していたんだけど、僕が間違ってしまった」
「その他の部分では問題なかった。ダニエルは完璧だったし、何も文句はないよ。マシンにも全く問題はない。よりハードにプッシュして、結果を残すことができた」
一方、デイ4ではステージ首位を獲得するなど、総合2番手からローブを追うステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR16)は、ステージの大半をナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)に続く4番手を走行。ただ、ステージ終盤で差を縮め、最終的にはローブと3分差のステージ3位でフィニッシュし、総合2番手をキープした。
ステージ4位となったアル-アティヤーは、前日まで総合5番手だったサインツが総合3番手に浮上したため、順位をひとつ落として総合4番手に。リーロイ・ポルター(トヨタ・ハイラックス)が総合5番手となった。ジニール・ドゥビィリエ(トヨタ・ハイラックス)、ミッコ・ヒルボネン(ミニ・オール4レーシング)は総合6~7番手をキープしている。
なお、前日まで総合8番手につけていたプジョー勢の4台目となるシリル・デプレ(プジョー2008DKR16)は、このデイ5で電気系のトラブルに見舞われ、50km/h以上では走行できない状況に。急坂ではロマン・デュマ(プジョー2008DKR15+)の牽引を受けて走行し、ローブから1時間15分遅れのステージ49位となった。総合順位でも、総合22番手まで後退している。
四輪市販車部門での3連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、ニコラ・ジボン/ジャン・ピエール・ギャルサン組がクラス首位をキープ。三浦昂/ローラン・リシトロイシター組はクラス4番手へと浮上している。トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組519号車が総合16番手、菅原義正/高橋貢組528号車が総合37番手と、ともに順位を上げた。
デイ6はウユニを周回する形で、722km(SS距離542km)を走行。今大会最長のSS距離を走るステージとなる。ダカールラリー2016のデイ5ハイライトはJ SPORTS 3で22時~22時30分に放送される予定だ。