石井岳龍監督の新作映画『蜜のあわれ』の予告編と新ビジュアルが公開された。
作家で詩人の室生犀星による1959年発表の小説『蜜のあはれ』をもとにした同作。変幻自在の金魚の姿を持つ少女・赤子と、赤子に「おじさま」と呼ばれる老作家の生活を描く。赤子役を二階堂ふみ、老作家役を大杉漣が演じている。
予告編では二階堂演じる赤子が「ねえ、おじさま。尾びれはね、優しくなでおろすようにするの」と語る場面をはじめ、仰向けに寝そべりながら「人を好きになるということは、愉しいものでございます」とつぶやく様子、軽やかに踊るシーンなど、小悪魔的にふるまう赤子の姿が確認できる。また予告編のラストには「そんなに強くいじっちゃ駄目」という赤子のセリフが使用されている。さらに老作家の元恋人の幽霊・田村ゆり子役を演じる真木よう子、芥川龍之介の幽霊「アクタガワ」役の高良健吾が登場している。
また追加キャストとして、金魚売りの辰夫役を演じる永瀬正敏をはじめ、韓英恵、上田幸一、渋川清彦が出演することも判明した。