トップへ

関ジャニ∞がゲスの極み乙女。とセッション 注目コラボの見どころと今後の可能性を考える

2016年01月08日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 1月10日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、関ジャニ∞とゲスの極み乙女。が『私以外私じゃないの』をジャムセッションする。


(関連:関ジャニ∞が見せた音楽的挑戦とは? 矢野利裕が最新アルバムの“元気なサウンド”を分析


 今回、関ジャニ∞の丸山隆平にとっては特に嬉しい共演となる。自身がライブやフェスで“ゲスTシャツ”を着て参加するほど、ゲスの極み乙女。の熱狂的なファンなのだ。もちろん、番組恒例のセッションコーナーにもボーカル&ベースとして参加。同じくボーカル&ギターを担う安田章大とともに、バンドの人気曲『私以外私じゃないの』を披露する。


 そうした今回の共演、およびセッションの見どころはどこにあるのか。ジャニーズに詳しいライター・佐藤結衣氏に聞いた。


「丸山さんはバンドのファンということで、本人の士気も高まって力のこもった演奏を見せてくれそうです。関ジャニ∞全体にとっても、いま最も旬なロックバンドとコラボできることは良い刺激になるでしょう。同じくセッションに加わる安田さんは、その声の高さがゲスの極み乙女。の曲にマッチすると想像できます。グループで発揮してきたパワフルなボーカルワークが、完成されたバンドのなかでも存在感を見せてくれそうです」


 関ジャニ∞といえば、他のジャニーズ以上に生演奏、生歌にこだわってきたグループだ。デビュー10周年を迎えた一昨年には「よりバンド活動に力を入れたい」という思いから自主レーベル「インフィニティ・レコーズ」を発足。翌年に『関ジャム 完全燃SHOW』がスタートし、小室哲哉やYOSHIKIなど様々な大物ミュージシャンとのコラボレーションを叶えてきた。こうして今、第一線で活躍するミュージシャンからも共演を許される関ジャニ∞の求心力は、どこから溢れているのだろうか。


「一見すると順風満帆な活動ですが、本人達としては悩むことも多かったと思います。ジャニーズのなかでも異色のグループで、お笑いにも高いクオリティが求められ、『浪花いろは節』のような演歌も歌う。こうした三枚目キャラやジャニーズとして異例の方向性に取り組みながらも、アイドルとしてかっこよくありつづけるのは容易ではなかったでしょう。そこで、彼らがグループのあらゆる方向性の中から力を入れるものとして選んだのがバンドスタイル。自主レーベルを立ち上げてからは音楽的な挑戦や実験が増えています。いま『関ジャム 完全燃SHOW』で見せているような豪華コラボが実現するのは、彼らの『バンドに真剣に取り組む』という気概が、ミュージシャンや番組スタッフに伝わった結果かもしれません」


 バンド活動、お笑い、演技、歌、ダンス、と多方面の仕事に全力で取り組んできた関ジャニ∞。その真摯な姿勢も、周囲からも愛される理由のひとつなのだろう。一方、ゲスの極み乙女。のボーカル川谷は「芸人に憧れたことがある」というほどのお笑い好き。トークはどのように盛り上がるだろうか。


「川谷さんがどれだけ絡んできてくれるかによっては、肩を組んで笑えるくらい親しくなれるのではないでしょうか。過去に関ジャニ∞はOKAMOTO’SやKANA-BOONらから楽曲提供を受けたことがあるので、今回の共演もいつかの楽曲提供や共作に繋がるほどに盛り上がったら嬉しいです。ゲスの極み乙女。の曲は、関ジャニ∞の雰囲気に合いそうな気がします」


 従来のマルチな活動を活かしながら、特にバンドとしての力を付けようと意気込んでいる関ジャニ∞。ゲスの極み乙女。のような気鋭のバンドとセッションできることが、今後の糧となるに違いない。(遠藤良美)