ナンニ・モレッティ監督の映画『母よ、』が、3月12日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国で公開される。
1994年の『親愛なる日記』で『カンヌ国際映画祭』監督賞、2001年の『息子の部屋』では同映画祭のパルムドールに輝くなど、数々の映画賞を受賞しているモレッティ監督。
『ローマ法王の休日』以来、約4年ぶりの監督作となる『母よ、』は、恋人と別れ、娘との関係も上手くいかない女性映画監督のマルゲリータが主人公。新作映画の撮影が進まない中で、病院から母の余命が短いことを告げられたマルゲリータが、自分と家族のあり方に向き合う様を描く。マルゲリータ役を演じるのはモレッティ作品の常連マルゲリータ・ブイ。映画の撮影現場に波乱を巻き起こすアメリカ人俳優バリー・バギンズ役をジョン・タトゥーロが演じているほか、モレッティ監督自身がマルゲリータの兄役で出演している。
なお同作は『第68回カンヌ国際映画祭』エキュメニカル審査員賞を受賞したほか、『カイエ・デュ・シネマ』誌が選ぶ2015年の映画トップ10の1位に選出されている。