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宮崎議員の育休取得を自民幹部が「売名」呼ばわり ネットは「これじゃ少子化対策なんて無理」とガッカリ

2016年01月07日 19:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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男性議員として初めて育休を取得する意向を表明している自民党の宮崎

謙介

議員が1月6日、同党の国会対策委員会幹部から2回にわたって呼び出しを受け、強い批判を受けたと報じられている。批判の内容は、

「国会議員全体の評判を落としている」
「週刊誌にまで書かれている。生まれてくる子供を使って名前を売っている」

というもの。宮崎議員はこの日、議員の育休を定めるよう衆議院規則を見直す提言書を大島理森衆院議長に手渡す予定だったが、議長に提言する場合は国対を通す手順を踏むよう求められ、提出できなかった。これにはネットで、ガッカリする声が相次いでいる。

シニア世代の自民議員「お手伝いさんとか使えばいいんだ」

宮崎議員は同日、自民党の若手有志議員ら10人を集めて育児休暇の取得に向けた勉強会を開催している。同党の金子恵美議員と結婚した宮崎議員は、今年2月に第一子が産まれる予定だが、「産み育ての全てを女性に押しつけている」と現状の課題を主張していた。

男性議員の育休取得については、安倍首相が宮崎議員に激励の言葉を送ったことや、菅官房長官が「育休を取るための議員立法を超党派でつくったらいい」と前向きな姿勢を示していることが報じられている。

しかしシニア世代を支持層に持つシニア世代の自民党議員は、この動きを快く思わなかったようだ。6日夜の「報道ステーション」(テレビ朝日)では、議員たちのこんな声が取り上げられていた。

「40年ずっとプライベートもなしに一生懸命働いてきた我々からしたらとんでもない。育児休暇を取るくらいなら夫婦どちらかが辞めればいい」
「こんなことで名前を売っても駄目だ。生まれたばかりの赤ちゃんなんて誰が面倒見ているかわからない。お手伝いさんとか使えばいいんだ」

批判を目にした宮崎議員「子育てについて本当に理解をしているのか」

番組を見ていたという宮崎議員はブログで「私は自分の目を疑いました」とコメント。特に「お手伝いさんを使え」という発言に驚いたといい、0歳から3歳までの人格形成の最も大事な時期に、親が育児に関わることは当然のことであり、「子育てについて本当に理解をしているのかと疑わずにはいられません」と疑問を呈した。

また、一連の発言に対して「このような発言を本当にしているのであれば、それは日本の少子化対策は進んでこなかったことに納得ができます」と、今までの政策が成果を上げていない原因に、議員の考え方もあるのではないかと指摘。育休取得の構えを強調した。

「改めて、辛い中ではありますが、私は自分の信念を通し日本の新時代を切り開こうとを固く決意しました」

ネットにも根強い批判「自分の家庭を第一に考える人は政治家には向かない」

宮崎議員が党議員に呼び出された件について、ネットでは「私の中では国対幹部の評判がダダ下がり」「国会議員がこのレベルだもんな。少子化対策なんて無理なんだ」と反発する声が見られる。その一方で自民党の議員と同じように、

「一般の国民は、育休どころか有休すら取れない」
「サラリーマン感覚で議員をやられても困るのだよ」
「国民より自分の家庭を第一に考える人は政治家には向かないので、次は公認しない方が良いと思います」

などと、宮崎議員を批判する声がいまだあるのも事実だ。

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