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フォース・インディア、ヒュルケンベルグの移籍を容認

2016年01月07日 12:11  AUTOSPORT web

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2015年はル・マン24時間レース初出場、初勝利を挙げたニコ・ヒュルケンベルグ。もしトップチームへの切符があるなら、フォース・インディアは邪魔をしないと語る
フォース・インディアは、もし大規模チームからのオファーがあった場合、ニコ・ヒュルケンベルグの可能性を狭めるつもりはないという。

 チームは2015年9月にヒュルケンベルグと2年契約を結んでおり、現契約の期限は2017年シーズン末までとなる。フォース・インディアは通常2シーズン目をオプションとしているが、ヒュルケンベルグの場合は完全な2年契約だ。

 それでも、ヒュルケンベルグのキャリアのためになるのであれば、より大きなチームからオファーがある場合は手放す意思があると、チーム副代表のボブ・ファーンリーは言う。

「ニコとの2年契約は、こちら側が継続を望んだものだ。チームをひとつにまとめていく上で間違いなく良い関係となっている」と、ファーンリーは英国オートスポーツに語った。

「だからといって常勝チームからのオファーがあった場合に(ニコの移籍を)考慮しないということができるだろうか? ビジェイ(マリヤ/同チーム代表)なら、ル・マンのときと同じ考え方で決断すると確信している」

 ヒュルケンベルグは2015年のル・マン24時間レースでポルシェを駆り、チームメイトのアール・バンバーやニック・タンディと印象的な優勝を飾った。このときマリヤ代表はル・マンに出たいというヒュルケンベルグの希望を受け入れ、参戦を妨げなかった。ヒュルケンベルグが成し遂げたル・マン優勝は、フォース・インディアとは関係のない成果だったが、ファーンリーはチームにとって意味のある出来事だったと認め、マリヤの判断を支持している。

「フォース・インディアにとってセルジオ(ペレス)の表彰台が、2015年の見せ場だったことは明らかだ。だがニコのル・マンでの優勝もハイライトのひとつと考えるべきだと思う。なんとも素晴らしい功績だ。また(他カテゴリーへの参戦を許可しないという)風潮に逆らって、ニコの出場を許した代表のビジョンと意思の強さが、正しい評価を得ることになった」

 ファーンリーは、ヒュルケンベルグがル・マンでの功績に加えて、F1で優勝するチャンスを得ることができなかったとしたら不公平だと考えている。

「彼の才能にふさわしいだけの前進が得られればいいと思っている。パドックにいる多くの人々も同意見だ。だが我々も良く知っているように、F1でのチャンスは非常に限られている。彼に機会がめぐってくるように祈ろう」と、締めくくったファーンリー。F1界で確かな基盤を築く中堅チームは、ヒュルケンベルグのキャリアに協力的な見解を示した。